春先とか秋口といえばやりたくはないけども、仕方なくやらざるを得ないタイヤ交換作業が待っている季節になると思います。
まぁ面倒であればお金を払って業者の方にタイヤ交換してもらえばいいんですが、自分でやれば安上がりということで、私は毎年年2回はタイヤ交換を自力で行っています。
業者の方にタイヤ交換作業を頼むと言っても、1回2000円くらいなんでしょうか?ちょっと自分でしか交換したことがないので今の相場感がいまいちわからない状況ですが、それくらいの金額を毎回節約できるというわけで、塵も積もれば山となるです。
年々しんどくなるタイヤ交換作業
タイヤ交換ってたった4本タイヤ交換すればいいんですが、車によってはジャッキアップがしにくかったり、ナットが固くて取り外すのが苦労したりと何かとトラブル発生リスクがつきものです。
そんな結構大変なタイヤ交換作業ですが、毎年2回もやっていても加齢とともに、交換作業自体が苦痛と疲労でウンザリしてきたりします。
そうはいっても日頃運動不足でお腹周りのお肉が気になる年頃にもなってきましたし、たかが1日のタイヤ交換作業くらい自力でやって、運動不足解消がてら節約もできたら一石二鳥ではないかと毎年の恒例行事になっています。
面倒なタイヤ交換作業でも効率化する方法はいくつかある
面倒なタイヤ交換作業ではありますが、作業効率をいくつか改善して、少しでも楽に交換する方法があるものです。
若干準備物が必要になったりと出費があったりしますが、何年か交換作業を行えば初めの出費も簡単に元が取れるので楽するための先行投資です。
クロスレンチよりも伸縮式のレンチが重宝する
タイヤ交換作業といえば、よく見かけるのがクロスレンチではないでしょうか。
クロスレンチは4サイズのナットに対応したレンチになっていて、基本的に使うソケットは1箇所もしくは2箇所くらいが普通だと思うんです。クロスレンチの嫌なポイントは、使用頻度が高いソケットがどこか一目で分かりにくいというのが第1のポイントです。2つ目の嫌なポイントは、結構な力がないとナットが緩んでくれなくてめちゃくちゃ疲れるというものです。
端的に言って、クロスレンチは使いにくいと言わざるを得ません。まぁあると助かるクロスレンチですが、これに変わるアイテムはないんだろうか?
クロスレンチよりも使い勝手が便利なのが伸縮式のレンチです。
伸縮式のレンチのいいところは、使うナットに合わせたサイズに変更しておけば常に使いたいときにすぐ交換作業に入れます。自分の体験上でいえば、19mmが軽自動車や乗用車でよく使うサイズで私の場合は19mmにセットしてそのまま放置しています。
伸縮式のレンチのいいところ2つ目が、そこまで踏ん張らなくてもナットが緩む・締めることができることです。やっぱりタイヤ交換作業の嫌なところって、何かにつけて踏ん張るところだと思うんですよ。たとえばナットの締めや緩め作業とか、タイヤをつけたり取り外したり。まず第1段階としてナットの締めと緩めは伸縮式のレンチを使えば解決です。
伸縮式のレンチのいいポイントは取っ手が伸びることです。クロスレンチから比較すると1.5倍くらいの長さに伸びるんですが、このたった0.5倍が楽にしてくれるポイントです。
伸縮式のレンチはてこの原理を活用したアイテムで、てこの原理自体は力を入れるポイントを離せば離すほど必要になる力が少なくて済むという原理です。まぁ理屈がよくわからなくても伸縮式のレンチはクロスレンチよりも力がいらないアイテムだって理解すれば十分です。
さらにナット交換作業を楽したいなら電動を選ぶのもアリ
タイヤ交換作業の面倒な作業の1つがナット交換作業です。先ほどまではクロスレンチやら伸縮式のレンチなど手作業で行うことを前提に話してきました。
手作業は何かと面倒だな。なにか簡単に交換作業ができないかな?という疑問に答えるには、インパクトレンチを検討に加えてみてはどうでしょうか?
インパクトレンチはビスなんかを締めるのに使用するインパクトドライバーに似たアイテムで、まぁ簡単にいえば大型ナットなんかを交換するに重宝する電動工具です。
力が必要なナットの締めや緩み始めをすべて電動工具に任せちゃおう!っていうのがインパクトレンチです。まぁ価格の方は電動工具ということで結構値が張るアイテムにはなりますが、タイヤ交換作業の大変な部分を半分は肩代わりしてくれるインパクトドライバーは一考の価値があると思います。
車屋さんの真似をしてエアタイプの工具も検討してみては?
車屋さんのタイヤ交換って「キュキュキュキュン!」って軽快な音で交換しているのを見かけたことはありませんか?
車屋さんが使っている道具はエア工具のインパクトレンチです。動力はエアコンプレッサーという空気の圧を活用したものになっていて、エアインパクトレンチ以外にもエアコンプレッサーという2つの道具を準備する必要があります。
また先ほど紹介していた電動のインパクトレンチと比較すると、結構ずっしり重みがある持ち手になっていて本格派な雰囲気と、重厚ゆえの耐久度の高さが自慢のアイテムだったりします。
インパクトレンチ使用時の注意点
インパクトレンチは電動もしくはエアに限らず注意点があります。その注意点は2つです。
- 回転始めはナットがしっかりはまっているか確認する
- ナットを締めるときには締めすぎに注意
インパクトレンチは手動で交換するレンチと違って、電動もしくはエアが動力です。引き金を絞れば回転するインパクトレンチなので、ナットが正しくはまっていなくても回転を始めてしまいます。
インパクトレンチを使用したトラブルの1つが、ナットの頭をつぶす(ナメる)というものがあります。このトラブルは基本的に電動もしくはエアのインパクトレンチを使ったときに起こります。問題点としては、インパクトレンチがナットにしっかりはまっていることが確認できていない状態で引き金を絞ることで、ナットの角を削り取ってしまう問題です。
インパクトレンチを使うときには、しっかりナットにインパクトレンチの口がはまっているか確認してから回転を始めるようにしましょう。
インパクトレンチの問題点2つ目が、力強くナットを締めすぎることです。人力の時と違い動力が電動もしくはエアということで、力の加減がよくわかりません。基本的に車のホイールにつけるナットは、締め付けトルクという適正値が設定されているんですが、インパクトレンチを使うと適正値以上の力を加えて締めすぎる傾向にあります。
インパクトレンチを使うときには、ある程度締める作業はインパクトレンチを使って、最終のナットの締め増し作業は手作業で伸縮式のレンチなどで行うのが理想的です。適正なトルクで締めていることを確認するためにトルクレンチというアイテムもあるので、厳密に締め増ししたいという方はトルクレンチを導入するものありかもしれません。
インパクトドライバーがあるなら、ビット交換で効率化するのもアリ
私の話に話題を戻して、私の場合エアインパクトレンチや電動インパクトレンチは持っていません。ただ仕事柄インパクトドライバーは持っています。インパクトドライバーはビスを締めるのに使うアイテムで、ナットのような大型な力を必要とするナットにはあまり使用しません。
ただタイヤ交換というナットを緩ませたり、ある程度締める作業をインパクトドライバーで代用することで手動でやるには煩わしいナットの締めや緩みという作業が簡単に完結します。そんなインパクトドライバーで使用するために必要になるのが、交換用ビットでソケットタイプです。
インパクトドライバーのビット交換の要領で、ソケットタイプに交換するだけでインパクトレンチのように使えるアイテムです。私はこのソケットを2つのサイズ購入して車に合わせて使用しています。
基本的に19mmのソケットで事足りると思うんですが、トラックなどの大型車になると21mmのナットになったりするので、私の場合には19mmと21mmの両方のソケットを準備しています。
またインパクトドライバーはインパクトレンチと違い多少非力なアイテムです。先ほど話したインパクトレンチで問題にあげたナットの締めすぎ問題を、仕様上から改善してくれる解決策だったりするわけです。
できればジャッキアップも本格アイテムを使った方が楽になる
タイヤ交換のジャッキアップ作業を、車に標準装備されているジャッキを使用して交換している人をたまに見かけます。
ジャッキアップ作業も結構面倒な作業の1つなので、できれば備え付けのジャッキではなくて、可能であれば本格的な油圧式のジャッキがおすすめです。
油圧式のジャッキを使用することで、前方もしくは後方の2回ジャッキアップするだけでタイヤ交換が完了します。備え付けのジャッキで交換作業を行うと、大体1本ずつしかジャッキアップが行えず作業効率が悪いです。
結構サイズも大きく場所を取るのが油圧式のジャッキですが、1度購入すれば何年もずっと使えるアイテムなので持っておくのがおすすめします。
最後に
私は昨年新型ジムニーのJB64を購入したんですが、ジムニーのタイヤって他の車よりも大型なものなんですね。私は以前乗用車を乗っていたので、ジムニーって軽だしタイヤも小さいし安く済むでしょ!って思ってたんです。自分の考えが甘かったぁ。ジムニーのタイヤって乗用車のタイヤよりもサイズが大きくて、しかもほぼジムニー専用サイズみたいなものみたいなんですよね。
ジムニーのタイヤサイズだけでなくて、ジムニーのタイヤって夏タイヤは後方タイヤだけカバーが付いていて前後に縛りがあったり。ジムニーとは関係がないですが、最近の冬タイヤって回転方向が決まっているらしく、私は前方1本後方1本が回転方向を間違って取り付けられていたと車屋さんで注意されてしまいました。
最後なことをいいことに自分のことをベラベラと話させてもらいましたが、なんとも毎年トラブルが発生するタイヤ交換作業ですが、自分で作業することで覚えることもあって刺激になるし、何より自分で交換することで節約にもつながります。その上、運動不足解消にもなるという1石何鳥よ!ってくらいメリットがあるタイヤ交換作業です。
効率的なアイテムも結構準備されているようなので、いいアイテムを導入しつつ、楽してタイヤ交換でお得に儲けてしまいましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。