「DJI Osmo Pocket」に最新モデルの「DJI Osmo Pocket 3」が2023年10月25日に発売になりました。もちろんどんな商品であっても最新モデルになるごとに良くなって使い勝手がよくなるのは理解できる。とはいえ、最新モデルはどうしても価格が高額になりがちで手が出しにくい点もある現実的に存在する。
今回は最新モデルが発売されたタイミングを機に、改めて初代「DJI Osmo Pocket」についてあれこれと考えていきたいと思う。
この記事を書いている私マツは、最新モデルの「DJI Osmo Pocket 3」は使用したことがないが、初代の「DJI Osmo Pocket」でいまだにYouTubeの撮影を行っている底辺YouTuberであることを先に断っておく。いちを商品のデメリットや利点は使い込んでいる気持ちではいるので、全く使ったことがない人からすると参考になる話はできると思う。
では早速初代DJI Osmo Pocketについてつらつらと語っていきたいと思います。
そもそもDJI Osmo Pocketの使い勝手の利点は何か?
詳しい製品スペックなんかは正直誰も興味がないと自分勝手に思っているので、ぶっちゃけ使ってみてどんなところが良いところなのか?といったことが真っ先に聞きたいと思うので、そこを掘り下げていきたいと思う。
- 物理ジンバルが搭載されているおかげで、素人でもすぐに滑らかな映像が撮影できる
- 片手で収まるサイズ感なので、持っていて重い・かさばるといったことが全くない
「DJI Osmo Pocket」の使用者目線からの利点はこの2つに凝縮されると思う。ただ細かいポイントは他にもあるんだろうけども、ひとまず取っ掛かりになる大きなポイントを押さえてもらいたい。
物理ジンバルが搭載されているおかげで、素人でもすぐに滑らかな映像が撮影できる
カメラを手にもって撮影して、実際に映像を確認すると驚く変化を体験できる。私が比較することになったカメラは「Osmo Action」でこれまた初代のモデル。それと今回話の主役になる「DJI Osmo Pocket」の2つのカメラでした。
撮影タイミングは同じ場所、同じ構図で2人がカメラを持って同じように撮影して回った動画を編集したタイミングで気づきました。歩きながらの撮影だったこともあり、「Osmo Action」のカメラでは手振れがすごいことになっており、映像を直視できる状態ではありませんでした。これでもカメラに標準装備の手振れ補正の機能はオンのままだったんですけどね。対する「DJI Osmo Pocket」は今まで1度も撮影したことがない相方に、カメラを任せてなんとなく目に映ったものを撮影してほしいと頼んでいました。
結果としては、撮影未経験者の相方の映像(DJI Osmo Pocket)をメインに採用し、スポットで「Osmo Action」の映像を差し込むという動画でまとめることにしました。
結論をまとめると「DJI Osmo Pocket」の物理ジンバルのおかげで、手振れが極端に抑えられており、非常になめらかな映像に仕上がっています。また、カメラを左右に振った時の通常パーンと呼ばれる動作も非常にスムーズで、見ていて違和感がない綺麗な映像に仕上がっています。
ジンバルが掲載されていないカメラの映像がここまで見るに堪えないものになるのかと、驚愕したのをいまだに覚えています。
片手で収まるサイズ感なので、持っていて重い・かさばるといったことが全くない
2つ目の大きな特徴になるのが、「DJI Osmo Pocket」の非常にコンパクトなサイズ感です。私マツの手のひらは一般的な方から比較して若干大きめなサイズになりますが、カメラ本体がスッポリ隠れるコンパクトさです。
サイズ感に比例して重量も今どきのiPhoneの方が重いのではないか?と思うくらいに非常に軽く、持っていて重さが負担になることはありません。サイズ感+本体重量が影響してくる携帯時の収納場所についても、隙間にポンっとしまっておける気軽さで、かさばってしまっておく場所に困るということもありません。
サイズ感は携帯性抜群で、撮影した映像は素人感が抜け出る仕上がりになるというなんともメリットだらけとも思える「DJI Osmo Pocket」
逆にデメリットはどんなところにあるのか引き続き一緒に確認していきましょう。
最高の相棒になるDJI Osmo Pocketのデメリットはどんなところか
携帯性抜群で、撮影した映像のクオリティも高い最高の相棒になりそうな「DJI Osmo Pocket」。このデメリットはどんなところにあるのか確認しましょう。
- 起動時間が遅く、撮影したいと思ってから実際に撮影できるまでにタイムラグがある
- 液晶のサイズ感が非常に小さく、撮影している映像の視認性が結構悪い
- なぜか滑り止めのクッション材がカメラ背面に付いていて、本体自体は持っていて滑りやすい
実際に「DJI Osmo Pocket」を利用してみて気になるデメリットはこの3点かなと思います。他の方にとっては他にもあるのかもしれませんが、私が気になる点はここ。それぞれ説明しますね。
起動時間が遅く、撮影したいと思ってから実際に撮影できるまでにタイムラグがある
映像撮影者にとって案外気になると思っているのがこのポイント。撮影までの起動時間によるタイムラグ。映像に収めたいポイントを探しながら移動していると、「あっ!ここは撮影しておきたい!」というポイントがあったりします。そこからカメラを取り出し撮影を開始する。という流れになるんですが、初代の「DJI Osmo Pocket」に関しては、電源起動時に物理ジンバルの初期設定動作が2~3秒程度発生します。正直カメラを取り出すタイミングでもたつくことが多いんです。さらに本体起動時間でタイムラグが発生して、結構ストレスに感じるなと思うポイントでした。
展示物を撮影したり、歩いてゆっくり風景なんかを撮影するときにはこの起動時間の長さは気にならないんです。ですがたとえば電車が現れて横を通り過ぎるまでの映像を撮りたかったり、珍しい車が通った時に撮影をしたりと、結構タイムリーな撮影が求められる時にはどうしても間に合わないことも多くなります。
液晶のサイズ感が非常に小さく、撮影している映像の視認性が結構悪い
おそらく思いを形にした初めての作品になる「DJI Osmo Pocket」。なめらかな映像を確保しながら携帯性を重視する。そのうえ撮影した映像を確認する液晶を搭載するというプロトタイプ的な位置づけにもなる商品だと思います。
そんな「DJI Osmo Pocket」の欠点は、やはり小さい液晶の存在ではないかと思います。もちろん液晶内には必要な情報がしっかり掲載されています。
- 録画データの情報
- 本体バッテリー残量
- 記憶媒体の空き容量
- 動画などの映像記録時間
- 撮影している実際の映像
必要な情報はしっかり掲載されているんですが、その情報の視認性の悪さに直結するのが液晶の小ささになると思います。私のように結構大雑把な撮影される方にとってはあまりデメリットにはならないかもしれませんが、しっかり撮影した映像を確認したい方は一目で情報を視認したい方にとっては、この液晶サイズがデメリットになると感じます。
なぜか滑り止めのクッション材がカメラ背面に付いていて、本体自体は持っていて滑りやすい
このポイントに触れる方は少ないかもしれませんが、本体背面に滑り止めなのかケースに収納するときの保護用なのか硬質なスポンジみたいな素材があります。これが滑り止めという意味合いでついているのであれば、どうして背面なのか?と疑問に思うポイントです。「DJI Osmo Pocket」を撮影中に持つ時は、本体を左右で支える形で持つことが大半です。そうするとプラスチック製の本体を支える形になるので、どうしても滑りやすい特徴があります。どうせならこのスポンジ形状を左右に取り付けてもらえれば、滑り止めになっていいのにと何度も撮影しながら思ったものです。
最後に
若干デメリットがある初代「DJI Osmo Pocket」ではありますが、メリットの割合が非常に大きく、本体のサイズ感とは違い非常に存在感がある商品です。最新モデルの「DJI Osmo Pocket 3」から比較すると型落ちモデルではありますが、今後もスタメンのカメラとしてVLOGなどの撮影には一緒に出歩くことになるカメラだと思っています。
今回発売された最新モデルは私が挙げたデメリットの部分を極力少なくしながら、メリット部分をさらに強化した最強と呼んでもよいカメラです。かなり評判が良い「DJI Osmo Pocket3」の唯一のデメリットが本体価格だけではないかと個人的には思います。とはいえ、1台持っておけば間違いなしになると確信できる「DJI Osmo Pocket 3」
初代を今現在持っていなくて、このメリットとデメリットを把握したうえで購入するなら「DJI Osmo Pocket 3」を選べば間違いなしなんだろうなと思いつつ、今後も初代で戦っていくつもりです。
少しでも参考になる情報がまとめられていたら幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。