シングルバーナーって種類が多すぎて、結局どれを選べばいいか迷いませんでしたか?
私自身もソロキャンプをやってみようと道具を買い集めはじめて、加熱調理に使うシングルバーナーって結局どれがいいんだろう?っと悩んだ1人です。
悩んだ結果いろいろ買い集めてしまった失敗談というか体験談をもとに、私が最終的にたどり着いたシングルバーナーの最適解をご紹介したいと思います。
一口にシングルバーナーと言っても、使うガス缶によって選ぶものが変わってくるので、今回はガス缶別の最適解を紹介していきます。
手軽に手に入るCB缶(カセットボンベ)を使うときはこのシングルバーナーがおすすめ
スーパーやコンビニなんかでも手に入るカセットボンベ(通常CB缶といいます)を使用したシングルガスバーナーは、次のこれがおすすめです。
これはキャンプ経験者なら一度は必ず見たことがあるガスバーナーです。安心信頼の日本製でありつつ、所有感を満たしてくれる形状。使い勝手の安定度、組み立て時・収納時のワクワク感。これに勝る商品があるのか?といった感じです。
アニメ攻殻機動隊に出てくるタチコマみたいなフォルムで私は非常に好みです。
初めて購入したシングルガスバーナーって?
私が初めて購入したシングルガスバーナーはイワタニのジュニアコンパクトバーナーでした。こちらを買って数回使った時点で、SOTOのST-310にしておけばよかったとヒシヒシと後悔が湧き出てきました。
イワタニのジュニアコンパクトバナーを選んだ決め手は、完全に価格です。SOTOのST-310と比較して価格が約2倍ほどの開きがあります。キャンプ道具を買い揃えるというのは、案外お金の出費がかかってしまうので、少しでも安く費用を抑えたいという気持ちになります。
少しでも価格を抑えたいそんな判断をした結果、イワタニのジュニアコンパクトバーナーを購入しましたが、これを基準にした結果とんでもないミスに気付きました。
イワタニのジュニアコンパクトバーナーを選んでミスったと感じた理由
イワタニのジュニアコンパクトバーナーを選んでミスったと感じた理由は、楽しく過ごすはずのキャンプがこのバーナーのおかげでイライラすることになるからでした。
イライラにつながる原因としては、このジュニアコンパクトバーナーは使ってみるとわかるんですが、組み立てが非常にわずらわしいんです。小学生や中学生の頃にあこがれたバタフライナイフばりのカチャカチャ具合で組み立てることになるバーナーになるんですが、バーナーの五徳部分と足元部分が別々の部品で構成されており、コンパクト性を優先している結果組み立てがスムーズにできずイライラします。
私の場合には足元部分の3本を先に取り出して、五徳部分に干渉しないようにします。五徳部分を先に組み立てます。五徳部分もわずらわしくて、どちらか一方方向に展開すると楽なんですが、展開方向が混ざっていていちいち手間取るんです。
正直SOTOのST-310は五徳と足元が同時に展開できる形状なので、高くてもSOTOのST-310を買っておくべきだったなと後悔しています。
SOTOのST-310改良版でST-350TBが発売されたがこっちはどうか
SOTOのST-310を改良してコンパクトそして軽量に改善されたST-350TBというものがつい最近発売されました。
私もどうせ購入するなら改良版のこちらを購入しておけばいいかなと思ったんですが、私の現時点の最終結論は旧型のST-310が結局最適解ということになってます。
ST-350TBが選択肢から外れた理由
ST-350TBが優れている点は次の通りです。
- 本体重量がチタン一部使用と部品数減少で軽量化に成功
- 設置の安定度が高い3点支持に改善
私がST-350TBに感じる改善点はこの2点だと認識しています。ここだけ見ると軽いし、設置の安定度が高いなら、多少値段が割高な気がするけどこれでいいじゃん!と判断できるように思います。
私はさらに踏み込んでST-310にあった利点をST-350TBはなくしてしまったと判断しました。そう判断した理由は、五徳の本数が4本から3本に変更されたことです。加熱調理中でよく見かける失敗例に、調理していた調理器具を転倒させてしまってせっかくの料理が台無しに。という失敗談はシングルガスバーナーだけにとどまらず、焚き火台での調理での失敗でも数多く目につきます。
せっかく楽しみにしていたアツアツの料理が、軽量化という利点のために食べられなくなるリスクを上げることができますか?
ST-350TBは五徳が4本から3本に減少しています。先ほど足元は3点支持になって安定度が増している話をしました。畑作業などをしている脚立は3本脚のものをよく見かけます。これは3点支持の安定度が高いことからこのような形状になっています。であれば五徳も3点支持だから安定してるでしょ?と思うかもしれません。五徳に関しては本数が多ければ多いほど安定度が増えます。考えてみてください。
3本五徳で加熱調理していました。例えば強風やバーナーや調理器具への接触があった場合、調理器具を支えている五徳の本数は本当に3本になっているでしょうか?安定している時にはおそらく3点支持になっているでしょう。それが一度不安定になったら良くても2点支持になると思いませんか?
そうなると調理器具をささえている五徳は2本になって、まるで綱渡りのようないきなり不安定な状態に変化します。
そんなことから不安定になっても最低でも3本で支えてくれるST-310の4本五徳に利点を感じています。
アウトドアで使うならOD缶(アウトドア缶)OD缶を使うときはこのシングルバーナーがおすすめ
アウトドア用に販売されているガスボンベというとお鏡餅みたいな丸型のOD缶(アウトドア缶)です。そんなOD缶を使うとすれば私のおすすめのガスバーナーはこれになります。
PRIMUS(プリムス)のP-153というガスバーナーがおすすめになります。そもそもPRIMUS(プリムス)ってなに?という方もいるかもしれません。私自身もPRIMUSについて調べるまで、全然分かっていませんでした。
PRIMUSは海外の超高山の登山隊でも、昔から使用実績がある老舗のガスバーナーメーカーです。簡単に理解してもらえるように話すと玄人志向のガスバーナーと思ってもらえれば十分です。
先ほどCB缶の話もしていましたが、私は最終的には長期的にやるならOD缶用のガスバーナーを準備するのがおすすめになります。OD缶用をすすめる理由は次の通りです。
- 低温時でもしっかりした火力を維持してくれる
- 持ち運びに便利な軽量・コンパクト設計
- OD缶用のスタビライザーも使えば設置の安定度が抜群
ひとまずバーナーに求めるポイントは、安定した火力。持ち運びに便利に軽量・コンパクト性。バーナー設置の安定度の3点が重要だと思います。
OD缶用のガスバーナーで変わってくるポイントとしては次のところだと思います。
- 五徳の形状・長さ
- バーナーの火力
- 本体の形状
バーナー自体の本体形状が違うのはもちろんにしても、大きく変わってくるのがバーナー自体の火力と五徳の形状と長さです。
私が特に重要視しているのは調理器具と接地する五徳の形状と長さです。この部分をおろそかにすると、せっかく調理した料理が転倒したりして食べられないなんていう問題を未然に防げるポイントだと思うからです。これに合わせてバーナー自体の火力も重要ですが、そもそもアウトドア用に作られたバーナーでまさかのちょろ火なんていう仕様はないのでそこは信頼しています。
OD缶用のガスバーナーでもよく見かけるSOTOのガスバーナー
OD缶用のガスバーナーでもよく見かけるSOTOのガスバーナーがあります。CB缶に引き続きSOTO製の安心感と人気がうかがえるポイントだと思います。
PRIMUSのP-153を選ぶ前に検討に上がっていたのが、SOTOのマイクロレギュレーターストーブウインドマスター(SOD-310)という通称SOTOのウインドマスターです。先ほども話題に上げた通り、私が気になっていたメーカーのSOTO製。そのうえウインドマスターと名前がついている通り、風に対する耐性が強く火力の安定度が高い商品です。
ここまで見るとSOTOのウインドマスター(SOD-310)で良いじゃん!となるんですが、私は1点気になることがあってやめることにしました。やめた理由は五徳のしょぼさです。標準で付属している五徳は先ほど私が指摘した3本五徳です。加熱調理するときには最低でも4本五徳は必要だと認識しています。そのうえこの五徳は小型で非常に小さいものなので大型の調理器具を使うには不安定というデメリットもあります。
そんなデメリットがある商品は売れないというところですが、メーカーも対策しています。対策内容としては別売りの大型4本五徳が販売されている点です。私から言わせれば本体価格をはじめから上げて、別売りしていた4本五徳も標準セットで販売しておけばよかったのにという点です。
五徳が脱着式というポイントもなんだかしっくりこないんですが、必要な五徳が別売りというポイントにも納得できずに、結局最有力候補だったウインドマスターを購入することをやめました。
欲しいものが全部詰まったPRIMUSのP-153
先ほどからいろいろ話してきましたが、OD缶用のガスバーナーに欲しいポイントがギュギュっと詰まった商品がPRIMUSのP-153でした。
欲しいポイントは次の通りです。
- 五徳の安定度・長さ
- バーナの火力
- バーナー自体のコンパクト性・軽量性
OD缶に取り付ける安定度を上げてくれる別付けのスタビライザーは、どのメーカー関係なく準備することができるのでここでは欲しいポイントに明記しませんでした。
やはり食事の楽しみを上げてくれる調理時間。その調理時間を安心して楽しめるためには、調理器具を安心して置ける五徳とバーナーの火力。持ち運ぶ時のコンパクト性と軽量性。ここを加味するとPRIMUSのP-153はコスパに優れた商品だと思います。
完全別枠ながら孤高のクオリティーのバーナーがまだある!
先ほどまではCB缶やOD缶別におすすめのバーナーの話と、他がおすすめにできないポイントについて話してきました。今回はこのガス缶にとらわれない孤高のバーナーについてもお話しておきます。
先ほどはシングルバーナーを選ぶならOD缶に対応しているものをおすすめするという話を書いたんですが、私個人的な見解としてはOD缶用のバーナーも欲しいけども、このバーナーも1個は欲しいです。
このJETBOILは孤高のバナーだと思います。JETBOILの利点は沸騰までが高速である点です。火力の熱効率を最大限に高めて低下力のものでも最速で沸騰させることが利点です。
高山などの気温が著しく低い場所にいる時には、1秒でも早く暖かいものを口に入れることが求められます。少しでも体の体温低下を抑えて身体の保温に努める。そういった点でJETBOILは非常に有効なアイテムだと思います。
JETBOILの利点はあと2つほどあります。まとめて紹介します。
- 高効率なおかげでガスの消費を抑えることができる
- ガス缶・バーナー・調理器具が一体型なのでそのまま持ち運ぶことができる
JETBOILが熱効率を高めてくれているおかげで、ガスの消費を普通のガスバーナーと比較してかなり抑えて使用することができます。今の時代、物価高の影響もありつつマメに使う燃料費もバカになりません。そんなポイントもJETBOILを使うことで、少燃料で沸騰させることができるというのが利点です。
そのうえガス缶・バーナー・調理器具が一体になっているので、簡単に移動ができます。場合によっては加熱料理したまま移動までできてしまいます。安全上は消火してから移動した方がいいですけども。
JETBOIL自体は所有欲も満たしてくれるアイテム
JETBOIL自体は単体で非常に洗練されたアイテムです。登山している方やキャンプされている方などJETBOILを愛用されている方も非常に多いです。
JETBOIL自体はそれ単体が持っているだけでワクワクさせてくれるアイテムです。火をおこすこともしかり、美味しい料理を最速で提供してくれる機能もしかりで、それ自体の可能性にワクワクします。
最後に
今回は私が今までいろいろ試行錯誤と検討した結果シングルバーナーを選ぶならこの商品というものをざっと3つ紹介させていただきました。最後にそれぞれまとめておきたいと思います。
数が多くて悩ましいシングルガスバーナーの選び方の参考になれば幸いです。
少し長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。