道具の使い方

【職人のコツ】塗装作業で作業着の汚れを減らすコツを紹介

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塗装作業をやってるとなぜだか作業着が塗料まみれでベタベタしてしまう。そんな経験はありませんか?

私自身が塗装工の見習いになったころは、手から足元から作業着まですべて塗料まみれでした。あれから10年以上塗装工として仕事してきて、見習いのころから比べるとだいぶ作業着やら手元、足元が汚れる量が格段に減ってきました。

今回はそんな気づかないうちにベタベタになってしまう塗料の汚れを減らすコツを紹介しようと思います。ただし、全くつかないことはありませんし、人によっては改善しない方もいるかもしれません。

効果の大小はあるかもしれませんが、私が実践して確実に効果があった方法を紹介していきます。

そもそも塗料が作業着などに付着する理由

そもそもなぜ塗料が作業着に付着するか考えたことがありますでしょうか?

塗料が付着していない刷毛やローラーなどをいくら振り回しても塗料が付着することはありませんよね?当然ですけど。ということは、少なくとも塗料が付着したものを振り回した結果塗料が付着する確率が高くなります。

そこであえて素人の方はと表現させていただきますが、塗装作業になれていない素人の方は、塗装するために使用する道具にどれほど塗料を付着させればいいかわからないと思います。職人になれば長年の経験と勘から、どの程度の量が適当かが体感レベルでわかるようになります。

何度も書いて申し訳ないですが、素人の方はその付着させる加減がわからないので、道具に必要以上に塗料をつけている場合が多いです。その結果、つけすぎた塗料が振り回されて結果として作業着などを汚してしまうことにつながります。

結局、作業着を汚さないためにはどうしたらいいのか?

ここまで読んでいる方が一番知りたいことはここだと思います。結論を先に言うと「道具に塗料をつけすぎない」ということが非常に大切です。

この道具に塗料をつけると言葉で表す以上に、実際の作業は非常に熟練度が必要な作業です。

何を馬鹿なことを言っているのか?道具に塗料をつけるのにつけすぎもつけなさすぎもないだろう!と言われるかもしれませんが、職人になると本当に「適切な量」を適当につけているんです。

道具に塗料を適量つけるコツを紹介

この説明を文章でうまく説明できるか自信がないですが、紹介していきます。
私たちは普段「刷毛」と「ローラー」を使用して作業していることが多いので、その2つに絞って紹介させてください。

職人にもいろいろやり方があると思うので、あくまで私の場合はで話を進めます。

刷毛に適量塗料をつけるには

刷毛に適量塗料をつけるには、まずどこまで塗料をつけていいのか?そこを知りましょう。
刷毛は持ち手の木の部分と毛先の毛の部分の2種類がありますよね?ここまで大丈夫でしょうか?

素人の方が塗料を刷毛につけるときは、持ち手の木の部分までどっぷりつけてないでしょうか?そもそも持ち手に塗料をつけてしまうということは、持ち手を持つ手を汚す確率が高くなります。

なので持ち手まで塗料をつけている方は、毛先まで塗料をつけるように気を付けてみましょう。

なるほど!持ち手までは塗料をつけないのか。これをわかるだけでもだいぶ汚れなくなるはずです。次にじゃあ毛先はどの程度つけれるのか?ここを紹介します。

毛先につける塗料の量は、持ち手の木と毛先の境を100%とした時に、少し隙間があるくらいの80%くらいが適当だと思います。下のイメージが塗料をつける量のイメージです。

※画像はあくまでイメージです

木まで塗料をつけないくらいで毛先にはたっぷり塗料をつけます。

もう1つコツを紹介します。職人が刷毛に塗料をつけたとき、毛先からダラダラと垂れ流す量は職人は塗料を付着させません。素人の方はつければいいんでしょ?と言わんばかりに糸を引くように塗料をダラーと引きずりながら塗っていませんか?

塗料を持ち運ぶために「さげつ」というものを使用していると思います。このさげつを利用して「ネタを切る」という作業をすることで、毛先からダラダラする量が格段に減ります。

ネタを切るとは?

塗料をつけた刷毛の毛先全体をさげつの内側の壁に軽くぶつけます。そうすることで、刷毛の毛先でダラダラしようとしていた塗料を刷毛の全体でしっかり受け止め垂れることが減ります。

刷毛に塗料をつけるポイントを再確認
  1. 毛先の80%くらいに塗料をつける
  2. 持ち手の木には塗料をつけない
  3. 塗料をつけたあとはさげつを使って「ネタを切る」

という3つのポイントを意識するだけで格段に汚れる確率が減ります。汚さないポイントは「塗料をつけすぎない」です。

ローラーに塗料を適量つけるには

刷毛に続いてローラーも紹介していきますね。ローラーも刷毛と同様に塗料をつけすぎることが作業着などを汚してしまう原因になります。

こちらも素人の方が失敗する例から紹介しますね。素人の方がローラーで作業着などを汚してしまう原因も刷毛の時と同様にローラーへの塗料のつけすぎが原因です。

といってもローラーの用途が広範囲を均一に素人でも塗れるように効率的に開発された商品です。なので、塗料をたくさんつけるのは得意な品物です。それに甘んじてたくさん塗料をつけると作業着などを汚してしまうというわけです。

汚してしまう原因が少し理解できたところで、そもそものローラーについて少し思い出してください。たかがローラーですがいろんな部位や部品で出来ています。

ローラーの構成要素
  • 持ち手
  • 心棒
  • ローラーの芯
  • ローラーの毛の部分

ちょっとわかりにくい構成要素だったらすみません。少なくとも4つもあるのかとわかれば十分です。

素人の方が塗料をつけたり塗装作業したりして、塗料が付着する部分はどこでしょうか?勝手に答えを言いますが、全てに塗料を付着させていると思います。そんなことしないよ!という人もいるかもしれませんが。

対する職人はどうなのか?これも職人によって違うと思うので、あくまで私の場合はで紹介しますが、私はローラーの毛の部分にしか極力塗料をつけません。

一日で大量の作業をする私たちとしては、ローラーの芯部分に塗料がついてしまうこともありますが、意識している部分としてはローラーの毛の部分にのみ塗料をつけて作業します。

この段階ですでに素人の方と職人がローラーにつける塗料の量が格段に違うことがわかると思います。

ローラーの毛の部分にのみ材料をつけるにしても均等に付着させて、なおかつつけすぎないコツがあるんですが、ちょっと記事では紹介できなさそうなのでここは省略させてください。ただそこを助けるアイテムは販売されているので軽く紹介しておきます。

商品名なのかわかりませんが「しごきネット」と呼ばれている商品があります。塗料をローラーにつけたあとにしごきネットの上でコロコロするだけで余分な塗料が落ちるというモノです。

しごきネットが気になる方はこちらから

ローラーバケットとしごきネットのセットはこちらから

まっ私はまったくといって使いませんが、使いたがる職人さんもいますね。しごきネットがなくても職人によっては段ボールで代用したりする方もいます。しつこいようですが、私は段ボールもしごきネットもまったく使わなくても同じく作業できます。

しごきネットもそこまで高いものではないので、作業着などを汚すくらいなら使ってみるのもありだと思います。

作業を汚したくない方は使い捨てのつなぎも便利

あとがき

文章だけで上手く伝えられるか分かりませんが、少しでも塗装作業でベタベタする方が減ることを願って記事準備させてもらいました。

だいぶ読みにくいところもあったと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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