真夏になると怖くなるのが熱中症ですよね。
私もトタン屋根の塗装工事で、炎天下な上に体感で40℃以上の屋根の上に一日いることもしばしばです。
そんな私ですが10年以上の職人歴があるんですが、なんと!一度も熱中症になったことがないんです。熱中症気味になることは少しあるんですが、ダウンしたり病院にかかったことは一度もありません。
そこで私の経験を踏まえて、熱中症に関するセルフチェックと対策を紹介しようと思います。
まずは私自身が毎日体感している熱中症前の体調の変化を紹介します。
熱中症直前の体調の変化
熱中症直前にはもちろん体調の変化が存在します。体が異変を知らせてくれているので、体の声に耳を傾けて熱中症を予防しましょう。
私が体感した熱中症直前の体調の変化は、次の4つがあります。
- 口が乾く
- 汗をかかなくなる
- 体が火照る
- 体の動きが重い
各項目について詳しく状況を説明します。
口が乾く
熱中症直前になると、口が乾いてきます。具体的には唾液が出なくなります。
この状態ではまだ水分補給したいな!という感覚はないんですが、この段階での水分補給が非常に大切になります。
口が乾いてくる状況のまま我慢すると、口の中が乾燥してパサパサします。
この頃に水分摂りたいな。と思う頃合いですね。タイミングとしては少し遅いのですが。
汗をかかなくなる
口の乾燥の次に気付くのが、体から汗がかかなくなります。
この状況もあまり認識しにくい状況だと思います。炎天下作業が日常的に行われている方などは、額に汗して汗を拭う機会が多くなります。
そういう方だと水分補給をせずに長時間働いているのに、額に汗が出ずに汗を拭わないことで気づけるかもしれません。
ただこのタイミングも正直水分補給としては遅いタイミングで、額に汗が出続ける状況をキープしてほしいものです。
体が火照る
体から汗がかかなくなった次に、汗の帰化熱の体温調整ができないために体が火照ってきます。
これも正直毎日その状況にいる方でないと気付けない体の変化です。
汗をかいてた頃の体温から比べると、体が熱いな。と感じるくらいの変化があります。
この状況もタイミングが遅く、この前に水分補給なりの対策が必要です。
体の動きが重い
一番最後に気付くのが、体の動きが重くなります。
日頃から一定の作業量や作業ペースを守れている方が気付ける変化になるので、普通の方では体調の変化に気付けないと思います。
体を構成している7〜8割が水分と言われている状況で、熱中症(水分不足)に陥ると、体の水分が不足していることから体の各部位が動きづらくなるんです。
次の項目からは、私が熱中症を予防するために行なっている対策を紹介します。
熱中症を予防するための対策
熱中症を予防するために行なっている対策は、主に次の3つがあります。
- 水分補給
- 日陰に隠れる
- 体を冷やす
それぞれの対策について詳しく説明します。
炎天下の現場作業で実際に行なっている熱中症対策
トタン屋根って直射日光浴びると、肉や卵が焼けるくらい熱いんですよね。生身の皮膚で触れるとリアルにジュッて音がして焼けるんです!
そんな炎天下の現場作業で私が実際に行なっている対策を紹介します。
- 口が乾く前にこまめに水分補給
- 体を直射日光から遮る
- 体をこまめに冷やす
ではまず口が乾く前にこまめに水分補給する対策から紹介します。
口が乾く前にこまめに水分補給
私は現場では20分くらいに1度の頻度で水分補給をしています。
水分補給もただの水ではなく、スポーツドリンクの粉末を大量の水に溶かして2リットル持ち歩いています。
持ち歩く水以外にも、休憩中にペットボトル1本は水分補給しているので、勤務中の8時間で3リットルくらいは飲んでいる計算になります。
水分補給のタイミング
水分補給のタイミングは、喉が乾く前に補給することが大切です。
喉が渇いたな。と実感する頃には、体の水分は干上がっている状況です。その前に、しっかりこまめに水分補給することが大切です。
1回の水分補給の量
1回の水分補給の量は、1口から2口程度で分量で200ml〜300mlくらいだと思います。
一度にがぶ飲みする方もいるんですが、人間の体の作り上ではがぶ飲みに対応した水分補給はできません。
体の中に水分が入っても、余分なものとして汗や尿として体外に排出されるので、がぶ飲みは水分補給にはおすすめしません。
理想はこまめにチビチビとです。
粉末の使用量は?
粉末の外装に記載されている内容よりも薄めで作ります。
薄めといってもわかりにくいので、イメージとしてはペットボトルのスポーツドリンク1本に対して、水を同じ量で割った味くらいに作るのが目安です。
ペットボトルのスポーツドリンクでは塩分や糖質過多になるので、体のパフォーマンスは上がりません。
現場でよくあるのが、休憩中に飲む500mlのコーラ(通称:ほいど缶)やサイダーなどです。炭酸ですっきりした気持ちになりますが、砂糖の塊なので汗がベタついて体の動きが鈍くなります。
いろんなものを飲んできましたが、結局薄めのスポーツドリンクが運動のパフォーマンスが一番良いです。
体を直射日光から遮る
体を直射日光から遮ることも大切です。といっても都合よく日陰に移動できればいいですが、移動できない場合も多いと思います。
そんな時には次の2つの対策がおすすめです。
- 麦わら帽子
- フード付きの空調服の着用
昔からあってそれなりに効果があるのが、麦わら帽子です。
日差しを遮る効果もあり、通気性も良く、素材が麦わらなので乾燥した肌触りも継続します。
最近では麦わら帽子よりも、フード付きの空調服を着る方が多くなりました。
空調服自体は体全体に常時扇風機で風を当てている状態になるので、それなりに炎天下でも快適です。また、フードなしもあるんですが、フード付きがおすすめです。
フードがあることで、フード内にも風が回って頭回りが冷える効果もあります。昔の塗装屋さんなどはねじり鉢巻などもいましたが、頭が熱くなってしまってのぼせる原因にもなります。
日陰に隠れられないなら、せめてUVカット素材の小物や衣類などで直接日差しを受けないことをおすすめします。
体をこまめに冷やす
定期的に体を冷やすことも大切です。炎天下や真夏日で屋外にいると体が熱くなってしまい、脱水症状や熱中症につながります。
体を冷やす対策もいくつかあるので紹介します。
- 冷感素材の衣類の着用
- 冷感タイプのスプレー使用
- 水道水などを利用して、直接体を冷やす
- アイスノンを体に当てて冷やす
それぞれの対策について紹介していきます。
冷感素材の衣類の着用
最近ワークマンなどの作業着でも冷感素材の衣類が販売されるようになりました。
その冷感インナーなどを着用して、少しでも涼しく感じて作業することで快適に過ごせます。
次に紹介する冷感タイプのスプレーが、冷感インナー発売前によく使用していたものです。
冷感タイプのスプレーを使用
冷感タイプのスプレーも体感の涼しさを感じられるので非常に効果があります。
やはり作業中などで暑い!と感じることが非常に多いです。ですが、冷感タイプのスプレーを使用することで暑い!よりも涼しい!と感じることが多くなります。
「病は気から」なんて言葉もある通り、気持ちから変えていくことも大事です。
水道水などを利用して、直接体を冷やす
水道水などを利用して、直接体を冷やすこともよくやります。私の場合には、仕事の休憩中や昼休みなどで一気に冷やして火照った体をクールダウンする時に行います。
リフレッシュ効果もあって行なっていますが、熱中症になった方などにも効果がある対策です。
アイスノンを体に当てて冷やす
あまり持ち歩いていることが少ないかもしれないですが、アイスノン(保冷剤)を体に当てて冷やすのも炎天下では非常に効果が高いです。
冷えピタなどでおでこを冷やすのも効果があると思います。
私などは昼休みに自前のお弁当を食べるので、保冷剤を弁当に仕込んで持ち歩いています。
保冷剤の役目はお弁当のおかずなどが暑さで悪くならないようにする対策ですが、大型サイズなどの保冷剤では体に直接当てて冷やす方法も活用できます。
次に体調に違和感を感じた時の対処方法について紹介します。
体調に違和感を感じた時の対処方法
いろいろ対策しても、体調に違和感を感じる場合もあると思います。
そんな時の対処方法もあわせて紹介しておきます。
- 日陰に逃げる
- 体を冷やす
- 水分補給を行う
それぞれの項目について紹介します。
日陰に逃げる
炎天下などで体調が悪くなった時に真っ先に行うのが、直射日光を避け日陰に逃げることです。
直射日光の下でいろいろ対策をしても、常に日光という暑さが継続してしまいます。そんな状況では対策の効果が出る前に悪くなってしまう可能性があるので、すぐに日陰に逃げる行動をとってください。
熱中症の一番の問題が「あと少しだけ」「もうちょっと」という感情が、熱中症になる一番の原因だと思います。熱中症になった人のほとんどが、この少しの我慢で倒れています。
体を冷やす
日陰に逃げた次に行なってほしいのが、火照った体を冷やす対策をしてもらいたいです。
日陰に逃げても体自体が熱くなってしまっている場合がほとんどです。ですので、日陰に逃げた次は火照った体を水道水やアイスノン(保冷剤)などで冷やしてあげてください。
水分補給を行う
3番目の紹介になりましたが、体調に違和感を感じたと同時に水分補給も一緒に行なってほしいです。
熱中症の原因が水分補給不足と炎天下での体の火照りから発生します。なので、日陰に逃げたり、体を冷やすのと同時に水分補給も行なって少しでも体をクールダウンしてほしいと思います。
実際私の祖母も畑で具合悪くなっているのを発見した経験があるのですが、日陰に移動して、即水分補給そして救急車の要請という対応をしました。
結果的には、病院に着いて点滴を打ち始めた段階でかなり回復していました。回復していた理由に、即水分補給を行ったことが大きかったと認識しています。
以上で、熱中症のセルフチェックの紹介を終わりたいと思います。
最後にあとがきを準備しましたので、よければ引き続きご覧ください。
あとがき
毎年夏になると気をつけないといけないのが熱中症ですよね。
毎年いたる所で熱中症で倒れたり、救急車で運ばれたりとニュースになっています。
簡単にいうと体調管理不足の一言になるんですが、暑さの管理慣れしていない方が、現場管理されていて大量な人数が無理して一斉に倒れてしまうという状況だと認識してます。
はっきり言って炎天下や真夏日の時に外に長時間いること自体が問題だと思いますが、そうも言っていられない状況もあると思います。
今回の記事を通して少しでも快適に作業や運動していただき、熱中症にかかる人が減ることを願っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。