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スキー場パトロール業務のボート搬送練習を初めてしました

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今年からとあるスキー場のパトロール隊に参戦しました。勤務開始から約1カ月経過して、本日初めてボート搬送練習をさせてもらう機会がありました。といっても、今まではボート搬送練習はオフシーズンに近づいた時期にやっていたので、今年は多少早めのスタートな気がします。

今年いきなりパトロール隊に参加した経緯は少し長くなるので、後半にまとめて紹介しますね。先にボート搬送練習をした件についてまとめていこうと思います。

ボート搬送練習のやり方

ボート搬送練習のやり方は、パトロール隊の先輩が数年行って編み出した簡易式ボート搬送練習を紹介します。本当は写真があった方が分かりやすいんですが、このサイトは私マツが個人で運営しているサイトなので、写真の撮影や掲載は遠慮させてもらいます。すみません。ちなみにトップの画像も勤務先のスキー場と全く関係ありません。

では、やり方を紹介します。ボート係のパトロールがスキーをはいた状態で搬送者の前でスタンバイします。ボート係のスタッフには、お腹部分に太めのベルトを回してもらいます。ベルトには紐式の救助ボートに見立てたザイルが取り付けられており、ボート搬送する私はザイルの2本の取っ手をしっかり持ってボート搬送の状況を準備します。

あとはボート係のパトロールが、搬送練習者の状況に合わせてボーゲンで減速したり、直滑降したりとロープの重さを調整しています。基本的には救助ボートに減速機能はないので、ボート係のパトロールが直滑降で滑る感じです。

もちろん人によっては重みに耐えられず余してしまう場合もあります。そんな時はボート担当のパトロールに即座に状況を伝えて減速してもらいます。

初めてボート搬送練習を行った感想

初めてボート搬送練習を行った感想は次の5点でした。

  • 斜面の角度が変わるところからボート搬送をスタートすると、斜度の違いにボート操縦者が振り回されて危険
  • ある程度のスキー滑走レベルがない人がボート搬送すると、ボートの制御不能状態になる
  • パトロールの先輩のポイントをしっかり把握して、自分の滑りに落とし込む必要がある
  • ボート搬送にある程度慣れると、無駄な力みがなくなるので疲れにくくなる
  • 慣れると疲れにくくはなるものの、膝や太ももの負担は非常に大きいので連続+長時間の搬送は危険

ボート搬送練習終了後には、ある程度のボート搬送のコツや気を付けるポイント、次回の課題なども見えてきました。

私がつかんだボート搬送のコツ

ボート搬送を初体験した後の私がつかんだボート搬送のコツは次の4点でした。

  • ボートは無理に止めようとせずに、ある程度はボートが進む力に引きずられる動きを利用する
  • 上体はボートの進む力に任せるような状態で、比較的リラックスして問題ない
  • 急斜面でのボート搬送は全制動(2本スキーで減速)が比較的楽に行える
  • 全制動は脚の幅を広めに開けることで安定して滑ることができる

今回つかんだコツは初心者の無理な力みが取れるポイントになっているかと思いました。搬送時の滑り方の切り替え技術やボート搬送のボート操作術は、今後の練習で技能を深めたいと思います。

ボート搬送で気を付けるポイント

ボート搬送で気を付けるポイントは次の4点でした。

  • ボート搬送の前方に人や物がない状態をキープする必要がある
  • ボートの速度を制御するために減速するが、その時に溜まる雪の塊をいなす必要がある
  • 急な斜度変化や片斜面などボートの進行方向に与える影響を考慮したライン取りが必要
  • ボート搬送中に常に負担がかかる脚への対処方法を準備する必要がある

気を付けるポイントは大きく分けると、「周りの状況への配慮」「搬送中の怪我人への配慮」「搬送しているボート操縦者への配慮」の3つに分類されました。

ボート搬送の今後の課題

私が見つけたボート搬送の今後の課題は次の3点でした。

  • 安定したボート搬送のためのスキー滑走技術の向上
  • 全制動での溜まる雪のいなし技術の習得
  • 搬送状態が不安定にならないためのロープ操作技術の向上

今後の課題全てに言えることは、ボート搬送者本人の技術向上が必須だということでした。

では最後に誰も興味なさそうな私マツがパトロール隊になった経緯を紹介して、この記事を終わりたいと思います。

マツがパトロール隊になった話

今年2022-2023シーズンから初めてスキー場のパトロール隊に参戦しました。今までは間が空きながら約10年ほど、スキー場のリフトスタッフとして冬の期間働いてきました。

スキー場スタッフの特権を生かして休みの日はスノーボード三昧で、スノーボードはひたすら練習したものの、アルペンスキーは小学校までに覚えたボーゲンまでという状況。とはいうものの小学校ではクロスカントリースキーをスキー部に入っていたので、少しはスキーをかじっていたもののアルペンスキーは独学の父親に習ったレベル。急斜面はやっと降りれるレベル、緩斜面はボーゲンという始末でした。

初心者スキーヤーがなぜパトロール隊に入ろうと考えたのか?

パトロール隊に入るきっかけがいくつかありました。

  • スノーボードはある程度どの斜面も乗れるので、スノーボードでのパトロール業務に参加しないか打診が数年前からあった
  • 一度はアルペンスキーを滑ろうとして、スキー場勤務2年目に購入したアルペンスキーが小屋にしまってあった
  • パトロール業務に就くことで、毎日嫌でもスキーを乗るので強制的に上達できるチャンス
  • リストスタッフ業務10年やった結果、パトロール隊のようにスキーを乗るチャンスが輝いてみえた

こういう書き方はあまりよろしくないとは思いますが、スキーの乗り方を勉強しながらお給料がもらえる職業など他にない。そんな風に考えて、心機一転パトロール隊に志願して働かせてもらいました。

正直始めの数週間はスキーの乗り方を覚えるのと、パトロール隊の日常業務を覚えるのと毎日何に対しても必死+肉体疲労のヤバさが全開でした。その毎日の甲斐あってか、深雪・不整地・急斜面以外は特に滑りに支障なくスキーと業務がこなせるレベルにレベルアップしました。

滑走レベルもボーゲンからある程度の傾斜まではパラレルターンでカービングできるまでにレベルアップしました。そのレベルアップの成果を認められてなのか、あまりにボート搬送しないからかわかりませんが、本日ボート搬送練習の打診があった感じでした。

あとがき

今後も通常業務の合間にボート搬送練習が組み込まれることだと思いますが、スキーの滑走レベルアップと同じく、パトロール隊としてのレベルアップして安心してボート搬送できるレベルに進化していきたいと思います。

進化とはいうものの私の年齢は、現時点で35歳だいぶおっさんのレベルに近づいてきました。年齢やおっさんを言い訳に成長を止めるのはもったいないので、今後もバシバシレベルアップしていきます!

タメになる情報がまとめられたか自信はありませんが、ここまで読んでいただきありがとうございました。