こんにちは、初めましてマツと申します。
今回は私の祖母が脳梗塞を機に介護施設に入ったことから、畑の管理する人がいなくなり、それを契機に無法地帯は問題あり!ということで、この度自分で畑を手入れすることにしました。
畑の手入れとは名ばかりで、畑に昔から植えられている栗の木、そしてオヤジがノリで植えた柿の木を剪定することにしました。この剪定を契機に隣の屋敷との境に植えられている生い茂ったスギの木も剪定することになるとは、始めた当初は考えもしませんでした。
木の剪定をするきっかけ|その1
畑の木の剪定をしようとしたキッカケは、たまたまオヤジが知り合いから草刈り機やら除雪機やらチェンソーやらをまとめて購入したことでした。
伸びに伸びた木をのこぎりで1本1本切るわけにもいかず、そもそも木の剪定なんかにも全く興味もなく30数年生きてきて、まったく無関心で生きてきました。ここ1~2年くらいになって、初めて畑に植えられている栗の収穫をやってみたことで、若干畑の木に興味が出てきた気がします。
昨年2023年の秋にたまたま仕事の空きができて、暇な日常が訪れたこともあり、祖母が介護施設にお世話になったことも契機に、畑を誰かが管理する必要が出てきました。畑自体は管理するつもりはなかったですが、栗はなんとなく毎年食べたいかもと食欲に勝るものなし!といった感じで、栗の木をチラチラと見に行く回数も増えました。
完全に無法地帯だった栗の木が、伸びすぎた結果このままだと隣のお家に迫ろうという勢いだったので、なんとかせねばという緊急ミッションが立ち上がったというわけです。
うちのオヤジは自分がやりたいことだけやる主義な人で、必ず必要だけどやらなきゃいけないことだったとしても、自分が興味なかったらやらないという人で、このままでは畑が無法地帯化するので自分の重い腰をあげることにしました。
木の剪定をするきっかけ|その2
木の剪定をやらなきゃいけないからといって、ハイやります!とやれるわけもなく、結局素人仕事になるんですよね。
私は春と秋に仕事の空きができることで、今年の春はバイトをして小銭を稼いでいました。たまたまなんですが、そんなバイト先が造園屋さんという本職のバイトをやらせていただきました。
もちろん造園屋さんのバイトといえども、やっていることは片付けやら掃除、道具の運搬などいわゆる小間使いといった仕事です。当たり前の話ですけどもね。
造園屋さんのアルバイトをしながら、職人さんが剪定や伐採などをやる仕事ぶりを観察できたことから、無法地帯がどれほど見栄えが悪く管理された庭木がどれほど綺麗か体験することができました。
造園屋さんのバイトはすでに行かなくなってしまって、今は普通に本業の仕事をやっているんですが、バイトの小遣い稼ぎで終わったらせっかく見た技術が無駄になる!ということで、春の空き期間を有効活用して畑の木を手入れすることしました。
木の剪定を勉強する方法
造園屋さんのバイトをしたからといって、木の手入れができるようになったわけでもなく。せいぜいやれることといったら、切った木や枝、落ち葉なんかを片付けることくらいでした。
さすがに2週間くらいずっと片付けばかりしていたこともあって、造園屋さんの社長にもだいぶ褒められるくらいテキパキ仕事できるようになったようです。
問題なのは木の剪定の方
ここは何事も勉強の教材として活用させていただいているYouTubeを利用して、剪定技術も一気に覚えてしまおう!ということで、空き時間があればひたすら剪定動画ばかり見て勉強していました。
この記事みたいなブログも世の中ごまんと情報がありますが、手を動かしてやる作業に関してはブログのような情報よりも、実際に人が動いている作業を見ながら、どうしてこんなことをしたのか?ということを考えながら吸収する方が早いです。
木の剪定を勉強しだして大事だと思うポイント
木の剪定に関して勉強を始めて、いくつか大事だと思ったポイントがあるのでまとめてみます。
- 成長しすぎた枝は容赦なく切り落とす
- 他の枝の邪魔をする枝も容赦なく切り落とす
- 枯れている枝は切り落とす
- 切り落とす場所は極力根元の分岐点にする
思いつく剪定のポイントは非常に多いですが、ひとまず重要なポイントを羅列してみました。
大事なことは「全体のバランスを意識すること」「木の成長を意識して剪定する」「素人判断の適当な位置で剪定しない」だと感じました。
剪定|全体のバランスを意識する
木の全体のバランスを意識するときに、無駄に成長している枝やこれから急激に成長するであろう枝は不要なんだなと思いました。
なんか木の剪定って整理整頓や掃除に近いなと感じます。無駄な枝を取っ払って、行動の邪魔をするものは片づける。必要なもの(枝)に集中させて快適な空間づくり。なんとなく散らかった部屋を片付けて、過ごしやすい空間に近いじゃん!と。
剪定|邪魔する枝を切り落とす
枝自体はそれぞれ成長しようと生きています。それを邪魔する枝は基本的に徹底排除するのが大事だと思いました。
ざっと次に該当する枝は切り落としていいんだなと思います。
- 枝の成長方向と逆行している枝は切り落とす
- 同じ方向に成長しているいわゆる平行枝を切り落とす
- 同じ個所で四方八方に伸びた枝いわゆる車枝も切り落とす
- 他の枝の成長に邪魔していく枝も早めに除去する
活かす枝、排除する枝を選別して未来の成長にかけるのが剪定なんだなと最近は思うようになりました。
剪定|切る場所は基本的に分岐の直後
素人が剪定するとだいたい途中の切りやすい場所で直角にバツンってカットしていることが多いですよね。私も勉強するまではそれでOK!なんて思っていた1人なのですが。
剪定の勉強をしだしてすぐに考えを改めたのが、枝を切る位置は基本的に分岐の直後ほぼ根元を切るということを覚えました。
実際にオヤジなのか、昔に誰かが切ったのかわからない木の成長具合を見てみると、枝を途中で直角に切断している場所は枝の枯れが侵攻して、場所によっては木の幹にまで枯れが侵攻しているものが多かったです。
枝の分岐の直後をカットすることができているものは、枝の枯れがほぼなくて、木の樹皮が巻き込むように修復されていました。俗にカルスと呼ばれるらしいですが、素人が剪定した場所にカルスはありません。
剪定に必要な道具
やはり剪定をするにあたって重要になるのが道具ですよね。
素人感覚で考えると剪定に使う道具なら剪定ばさみかな?なんて思いますが、プロからすると剪定は剪定ばさみの前にまずはのこぎりだそうです。
私の失敗談にもなりますが、のこぎりは使い慣れない素人のうちは刃が厚いものを使うのがよさそうです。
のこぎりを使い慣れないうちは、無駄に力が入ったり、切り方がまずかったりとのこぎりの刃に無駄に力がかかります。そんなときに薄い刃のものを使うと、すぐに曲がってしまって真っすぐ切ることができなくなります。
曲がっても切れればいいじゃん!と思うかもしれませんが、曲がったのこぎりの刃で真っすぐに枝を切断するのは非常に骨が折れる作業です。
あともう1つのポイントとしては、のこぎりの派にも種類があるので気を付けて選んでほしいです。いちを庭木の剪定となると、生木用ののこぎりの刃を選ぶ必要があります。生木用でないものでも切れるらしいですが、刃がすぐ根詰まりしたり切れ味が悪いそうです。
のこぎりの刃も生木用だけでなく、刃の形状もかなり違います。どれがいいか迷う人は「万能目」と言われるものが使い勝手がいいそうですよ。私の場合は生木の剪定だけに使うということで「荒目」のものを使用しています。
のこぎりを使い慣れずに何か所も手に傷をつけたのはここだけの秘密です。
剪定ばさみを選ぶなら
のこぎりが大事なのはなんとなくわかっていただけたなら、もう少し踏み込んで剪定ばさみが欲しくなる人もいるかもしれません。
私が調べたコスパが良い剪定ばさみを紹介します。「岡恒」というところで製造されている剪定ばさみは、価格もそこそこ手ごろで切れ味も非常にいいそうです。持ち手が赤と白に色分けされていて見ればすぐわかると思います。
正直ここで話すのが抵抗がありますが、プロも認める最高に使い心地のいい剪定ばさみは、「花隈川」というものが非常にいいそうです。基本的にネット通販はほぼ売り切れで、手に入れるのも至難の業です。また私も狙っている剪定ばさみなので、記事に書くのがかなり抵抗があります。
剪定を始めるにあたって
なんとなく剪定って気になるけど、どうしたらいいかわからない。そんな人も多いと思います。私もそんな1人でした。
ですがあまり深く考えずにササッとYouTubeで調べて、ホームセンターに行ったり物置小屋にあるのこぎりを片手に、ひとまず木と向き合ってみるがいいと思います。
育っている木をみるとたしかに
- 他の枝を邪魔しているもの
- やたらに成長している枝
- 枯れてしまっているのにまだつながっている枝
などいろんなものが眺めているうちに見えてきます。ひとまず気になったものを枝の分岐点の直後で切ってみる。切ったら木をもう一度眺めてみる。
切って眺めてみると、スッキリしてやってよかったな!と思えると思います。
そうやって木と向き合っていくうちに、木が成長で応えてくれるようになるし、自分もいろんな疑問が出てきて調べてみたくなると思います。
ひとまずやってみる!おそるおそるでも手を出してみるのがいいと思います。正解はありません。黙っていても木はひとりで成長していきます。あまり深く考えずに今すぐスタートするのがいいですよ。
最後に
今回はひょんなことから畑の木の剪定をやることになって、まさかのそれが面白くなってハマってしまった話を紹介しました。
少し必要な道具やら切るポイントなんかも紹介しました。この記事にたどり着いたあなたも私と同じく剪定に興味があると思います。
やってみようか悩んでいるようでしたら、ひとまずのこぎりを片手に枝を切ることから初めてみることをお勧めします!
少し長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。