こんにちは、マツと申します。
今回は私マツが庭というか畑というか、家の敷地内にある木をザクザク切るのが面白くて仕方ないのでその話をしようと思います。
生えている木をなくしてしまうのを伐採なんていうと思うんですけど、私が楽しんでいるのは剪定にあたるのではないかと思います。とはいっても本職の庭師でもないので、ただの素人剪定で情報源の大半はYouTubeと、2週間だけアルバイトに行っていた造園屋さんの経験をもとに作業しています。
庭の木を切るのが面白い理由
まずはひとまず庭の木を切るのが面白い理由から話していこうと思います。庭の木を切るのが面白い理由は次の通りです。
- 自然に育っている木は自由奔放に育っている
- 邪魔な枝がわかると枝を整理するだけで見た目がスッキリする
- 剪定が終わると邪魔な枝がなくなるので、木も気持ちもスッキリする
- 木の生育を考えると剪定が必要
- 見栄えを変化させるのも剪定の役目
こんなところが私が実際に庭の木を切ってみて思ったことです。
自然に成長している木は、やはり生きていくために何が何でも成長しようとする力強い意志を感じます。何言ってんの?って感じだと思うんですが、木の剪定に必要な知識が蓄えられると邪魔な枝が見えるようになります。また邪魔な枝がどうしてこんなにも成長しようとしているのか?という点も分かるようになると、必死に生きてやる!という木の意思すら感じるようになります。
木の意思と邪魔な枝
木の意思とそれが成長というか見栄えに邪魔になる枝というものがあるので紹介します。
上向きにビュンッと育つ枝が徒長枝(とちょうし)と呼ばれる枝で、これが木の見栄えと他の枝の成長に邪魔する枝になります。ただしこの徒長枝が木の意思ともいえるなんとしてでも生きながらえてやる!という意思の表れすら感じます。
徒長枝は木の意思が明確に表れている枝です。木は葉を茂らせて光合成で栄養を作り出して成長します。そしてその光合成の元ともいえる日光を手に入れるためには、他の枝よりもさらに上に伸びていく必要があります。
知ったかぶりの知識ではありますが、頂芽優勢(ちょうがゆうせい)という言葉があるそうです。ざっと話すと上にある枝や芽を優先的に成長させるという木の性質です。この頂芽優勢を目指そうと伸びている枝が徒長枝ともいえるということです。
自然に伸びている枝や木を見ていると、たしかに上にグングン伸びようとする意志を感じるような気がします。
木の見栄えの話
木の見栄えがなんとなく見てわかるようなったのは、2週間ほど実際に造園屋さんのプロの仕事を間近で見続けることができた経験からです。
果実などを育てる農家さんと造園屋さんは、植物相手の仕事といえど役割が違うそうです。造園屋さんはあくまでも木をキレイに見栄え良く手入れするのが仕事になります。一方農家さんは木の成長を助けて、美味しい果実などをならせるために努力しています。農家さんの手入れには木の見栄えは含まれていません。
たしかに造園屋さんが剪定して手入れした前後を比較すると、さすがプロの仕事!という綺麗な見栄えが完成していました。また素人感覚ではもったいないと感じるような枝や葉であっても造園屋さんは、ザクザクとカットして想像の何倍も枝を切り捨てていきます。
造園屋さんの仕事ぶりを見て思ったことは、プロの造園屋さんの感覚は素人の何倍もの思い切りの良さが必要なんだなということです。
実際に切った庭の木の話
私が実際に切った庭の木は次の4種類です。
- 杉
- 栗
- 柿
- さわら
杉の木とさわらの木は他の敷地との境に育っているもので、いままで誰の手入れもほぼ入らず文字通り無法地帯という状況でした。この木についてはとりあえず邪魔な枝を取っ払って、見通しの良さと見栄えの良さ、風通しのよさを意識してバッサリ切ってみました。
杉の木については地上6メートル以上伸びていて、手入れするのが至難の業でした。人生初の手入れにはなりましたが、うちの父親の貧乏性のおかげで中途半端な手入れにはなりましたが、切り捨てた枝の量はとんでもない量になりました。
またさわらの木に関しては成長がそこまで大きくなっておらず、身長と同じくらいの170センチくらいになっていました。とはいえ枝は混みに混みすぎて大混雑していました。ひとまず枯れている枝を切り捨て、日当りを邪魔している枝も切り捨てと、だいぶ大変革をかましてやった結果。見通しの良さと日当たり、風当たりの良さを確保することができました。
柿の木に関しては、うちの父親がメインに気にしている木ということで、あまり手入れすることをせず父へ放任して無法地帯にしています。
私のメインの主戦場は栗の木です。なぜ栗の木に気合を入れているのかというと、まさしく!自分で収穫したおっきい美味しい栗が食べたいから!
食欲に勝る欲望なしです!
一番気合が入っている栗の木の剪定
私が一番気合が入っているのが栗の木の剪定です。
先ほども話しましたが秋になるおっきい栗を美味しく食べたい!という食欲のために、昨年初めて木の剪定を行いました。
剪定した時と今とでは知識の量が格段に違うので、どうしてあの枝たちを切り落としてしまったのだろう。という後悔もありますが、何事も経験ということで初年度はバッサリいってやりました。
大きく枝を切り落とした理由
栗の木の枝を大きく切り落としたのは理由があります。
- 伸びすぎると隣の家にご迷惑になる。実際今現在隣と仲は悪い
- 枝が込み入りすぎて、木と栗の成長を阻害している
剪定を勉強しだして知ったことではありますが、枝が込み入りすぎると虫が大量に発生するそうです。虫の発生を抑制するためには、風通しの良い状況に改善する必要があるということですが、実際今までは毎年のように毛虫が大量発生していたそうです。
今年はバッサリ枝を切り落としたおかげで、かなり風通しと日当たりが良くなりました。おそらくプロの農家さんから比べるとまだまだ甘い部分があると思いますが、何事も経験ということでチャンレンジしてみました。
剪定したことこで期待すること
私は今年4種類の木を剪定しました。この剪定を通して私は次の期待を持って作業しました。
- 素人が手入れができなくなるほどの木の成長の抑止
- 虫の発生を抑える
- 日当たりと風通しを良くする
- 柿と栗の実を大きくする
ひとまず剪定の大目標は、素人が管理できる範囲に木の成長にとどめておくこと。
実際隣近所でも成長しすぎた木に手入れができずに、近所のご迷惑になっているという状況があります。また枝が込み入ってしまうことで発生してしまう虫を、可能な限り減らしたいという思いがあります。もちろんそんなところに近づきさえしなければ害がないというのがありますが、虫は少ないに越したことがないので対策しました。
邪魔な枝をなくして日当たりと風当たりを良くしたことで、柿と栗の実が大きく育つことを期待しています。
正直どの木にも肥料の散布などは行っていないので、大地の力のみという他力本願な育て方にはなりますが、邪魔な枝をなくしたことで邪魔な枝に行くはずの養分が、なってほしい実に行ってくれることを期待しています。
剪定に使用した道具
私が剪定に使用した道具を紹介します。
- チェンソー
- のこぎり
- 剪定ばさみ
- 木ばさみ
- 刈込ばさみ
大きく伸びすぎた杉の木に対して枝を取っ払うためにチェンソーを使用しました。基本的に剪定はのこぎりか剪定ばさみで行うのがメインですが、太く成長しすぎた枝を切り捨てるにはチェンソーがあるとだいぶ楽になります。
太い枝はチェンソーに任せるとして、次にというかメインに使うのはのこぎりです。のこぎりを使って、活かす枝と切り捨てる枝を切り分けていきます。はじめの剪定になれないうちはのこぎりは刃の厚めのものを使用した方が楽に作業できます。のこぎりの作業になれるまでは変にのこぎりに力が入ってしまって、薄手ののこぎりでは刃が歪んで切りにくくなってしまいます。その点厚手の刃であれば、多少変に力が入っても刃が歪んでしまうことが少なくなります。
のこぎりの次によく使うのが剪定ばさみです。これはだいたい人差し指よりも細めの枝を切り捨てるのによく使います。私個人的な見解にはなりますが、少し小ぶりな剪定ばさみの方が楽に扱えて良いと思います。ホームセンターなどに剪定ばさみを見に行くと、大ぶりな剪定ばさみが目につきます。切れる枝のサイズも太くなってなんとも大は小を兼ねるがあてはまるように思います。
剪定ばさみは小ぶりなものにした方が、手の負担が少なくて済みます。また剪定ばさみが使えなければのこぎりに任せるとすぐ切り替えられる利点もあります。
木ばさみは剪定ばさみよりもさらに細い枝を切るのに使います。剪定ばさみは刃が大きいのが特徴的ですが、木ばさみは市販のはさみのように細めの刃先になっています。このおかげで込み入った枝の中でも、ピンポイントで根本で不要な枝を切り捨てることができます。
私の場合には刈込ばさみも準備しました。生垣を切り揃えるために準備した刈込ばさみですが、私の失敗談ではありますが持ち手が短いタイプの方が扱いやすく良かったです。私は持ち手が50センチのタイプを選びましたが、刃先がブレて扱いにくいので刈込ばさみに慣れないうちは持ち手が短いものの方が便利です。
刈込ばさみを準備するよりは、電動のものを使った方が超絶楽です。
最後に
今回はなんとなく始めた庭木の手入れが、思っている以上に面白いと感じたのでシェアしようと思って記事を書き起こしました。
私の思いの半分も伝わらない気がしますが、実際に庭木の不要な枝を切り捨ててさっぱりした木を眺めると、やってよかった!と気分がスッキリしますよ。
今後もおそらく何十年もこの庭木の手入れをしていくことになると思うので、新しい発見があれば別の記事で報告したいと思います。
少し長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。