剪定 PR

【素人でもそれなりにできる】切れるようになる刃物の砥ぎ|鉈(なた)・ハサミ

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、マツと申します。

今回は素人でもそこそこできる切れ味が感じられなくなった刃物の砥ぎについて話していきたいと思います。

この記事では私と同じように刃物のプロではないものの、そこそこ刃物の切れ味を改善できる砥ぎについて話していきますので良ければ引き続きご覧になっていってください。

始めに言っておきますが、私は刃物の専門家でもなく熟練した刃物の砥ぎを繰り返してきたベテランでもないのでご了承ください。

切れる刃物にするために

ひとまず切れ味が悪くなった刃物を可能な限り切れる刃物に戻すために、必要なものから紹介していきます。便利なものも紹介しますので参考にしていただければと思います。

  • ダイヤモンドシャープナー
  • ベンチグラインダー
  • 砥石

一般的な刃物の砥ぎに関しては、なんとなく砥石で砥ぐイメージがありませんか?日本昔話なんかを知っている人なら、おばあさんとかが包丁などを砥石で砥いでいる状況がイメージできるかと思います。

話の結論から話すと、最終的な仕上げ作業(刃物の切れ味をさらに増す)においては砥石に勝るものがないと思います。それ以外であればひとまず先に紹介した2つもしくは初めに紹介しているダイヤモンドシャープナー1本で事足りるように思います。

それではどんな状況で使うのか、どんな物を選べばいいのか合わせて紹介していきます。

ダイヤモンドシャープナー

刃物を砥ごうと思ったら、ひとまず迷ったらこれ!というのが「ダイヤモンドシャープナー」だと思います。

なんでダイヤモンドシャープナーを真っ先に選ぶのか?という疑問にお答えすると、1番手軽に刃物の砥ぎを完結することができるからです。

鉛筆をハサミやカッターで削ったことがある人なら理解しやすいと思いますが、刃物の砥ぎは鉛筆とカッターの役割に似ています。刃物が鉛筆でカッターがダイヤモンドシャープナーです。

鉛筆も先をとがらせるためにカッターで先っぽをシャープに削っていきますよね?

これは刃こぼれした刃物の先を鋭利に砥ぐダイヤモンドシャープナーの役割とイメージすることができます。

ダイヤモンドシャープナーはみるからにボロッボロに刃こぼれした刃物を砥ぐには一苦労です。そんなボロボロに刃こぼれした刃物は次に紹介するベンチグラインダーを使うと簡単に砥げるんですが、ひとまず刃物の見た目にはわからない切れ味の悪さは、ダイヤモンドシャープナーでOK!と理解してもらえれば十分です。

作業の内容的には刃先をダイヤモンドシャープナーでこすって砥ぐことで、鉛筆の芯のような鋭い刃先に戻すと理解してもらえればいいかなと思います。

どんなダイヤモンドシャープナーを選べばいいのか?

ダイヤモンドシャープナーといってもいろんな種類があります。四角いタイプから三日月型のようなタイプ、もしくは細い棒のようなタイプ。値段が同じでも形状が違ったりどれがいいのか迷うと思います。そして同じ値段であればなんとなくゴツイ四角いタイプを手に取りたくなると思います。

大は小を兼ねるなんていうし、大きいものの方がお得感あるしね!というのは完全に間違った選択になるのでご注意を!

ダイヤモンドシャープナーを選ぶときには、細い鉛筆みたいタイプがおすすめです。

新品の削っていない鉛筆みたいなタイプもあるかもしれませんが、先細りの細長いタイプの方が使い勝手がいいです。

ではなぜゴツイものよりも細長いタイプの方が使いやすいのか説明します。

上手く説明できるかわかりませんが、四角い角ばったタイプは平面で砥ぐ必要があります。ここだけ見れば普通に真っすぐな刃物を真っすぐ砥ぐから問題ないじゃん?と思うかもしれません。三日月タイプや細長いタイプの利点は形状に丸みがあることです。ダイヤモンドシャープナーが丸みをおびていくごとに刃物との接触面積が点に近づきます。そうすると角ばっているタイプと比較して、刃物との接点をキープする技術が不要になります。

丸みがあるダイヤモンドシャープナーと刃物が結果的にこすれていけば、刃物は砥ぐことができます。これをゴツイ四角いタイプであれば平面をキープしながら砥ぎ続ける必要があるので、慣れないうちはかなり苦戦します。なのでこの苦戦を最小限に減らすために刃物との接触面積が小さい細目のタイプをおすすめします。

ベンチグラインダーって?

ベンチグラインダーは使ったことがない人にはなじみがない道具だと思います。ベンチグラインダーを簡単に説明すると、大きく刃こぼれした刃物の刃先を高速で砥ぐのに非常に便利な電動砥石です。

実物を見ると理解が早いんですが、回転する砥石が付いたもので電源とスイッチで始動します。回転する砥石に砥ぎたい刃物をあてがって、刃物のあてる位置を調整することで砥ぐことができます。砥石にこする作業はベンチグラインダーが勝手にやってくれるというわけです。

普通の砥石ではこする作業を人力で人がやりますが、ベンチグラインダーはグラインダーがこする部分を代わりにやってくれるので、人は刃物のあてる部分を調整するだけでいいという優れものです。

正直ベンチグラインダーについてはあまりどれでないとダメというのは特にないと感じるので、なんとなくネット通販の評価が良さそうなものだったり、価格的に手が出しやすいものを選べば十分だと思います。

ベンチグラインダーを使った時の話

私が実際にベンチグラインダーを使った話をすると、私の祖母が使って放置していた鉈(なた)を発見したんですが、その使いやすそうなサイズ感の鉈の刃がボロボロに刃こぼれした状態で見つかりました。

鉈のサイズ感といい使い勝手がよさそうな状況ではあったんですが、刃こぼれした鉈もまた切れ味が悪く、結局そのままでは使いずらい状況でした。なので祖母が長年愛用していたベンチグラインダーを使って刃こぼれした刃先の調整をすることにしました。

ベンチグラインダーの使用は非常に簡単です。コンセントに電源を差し込んで、スイッチを入れるとベンチグラインダーの砥石が回転を始めます。回転している砥石に刃こぼれした鉈の刃をあてると次第に刃こぼれした刃先が削れて、刃先が一直線に砥ぎ終わるという感じです。

ベンチグラインダーを使った後は、ベンチグラインダーの砥石が粗目ということもあって、最終的な砥ぎは砥石を使って最終調整しました。私の場合は砥石を使いましたが、砥石で砥ぎ直さなくても ベンチグラインダーだけで切れ味はある程度戻っていますよ。

砥石って面倒?

刃物を砥ぐのに興味を持つと最終的に行き着くのが砥石ですが、砥石って人力で擦って砥ぐ必要があるので面倒だったりしますよね。

そんな面倒くさそうな砥石ですが、案外利点もあったりするんです。砥石の利点はこんな感じ。

  • 砥石の粒度の種類が非常に多く汎用性が高い
  • 切れ味にこだわりだすと砥石しか方法がない
  • 熟練した技術が身に着くといろんな応用が利くようになる

砥石の最大の利点が砥石の粒度のバリエーションの多さです。粗めから超細かい目まで非常に多くの砥石が存在します。超細かい目になると砥石1つといえどとんでもない高額なものが存在します。

ちなみに今まで紹介してきたダイヤモンドシャープナーやベンチグラインダーなどの粒度はだいたい150番程度になります。ちなみに粒度の見方は数字が小さいほど粗く、数字が大きくなるほど細かくなります。150番くらいのものが多い点から考えると、砥ぐという点だけみるとそれくらいの粒度で事足りるかもといった感じです。

砥石の粒度の数字が大きくなるにつれて砥石の粒度の目が細かいものが仕上げ用の砥石になっていきます。砥ぐのを極めていくととんでもない切れ味の日本刀のような切れ味まで仕上げていくことができるようになります。

砥石の使い分け

ちなみに砥石の使い分けについても少しだけ説明します。

なんとなく粗目の砥石は刃こぼれ調整用、細かい砥石は仕上げ用といったイメージがあります。もちろんその使い方でも理解としては十分ですが、細かい砥石はさらに応用的な使い道も存在します。

細かい砥石の使い道としては、目が細かい砥石になるにしたがって砥石自体が柔らかいものに変わってきます。硬い砥石は硬い金属もガリガリ削ってしまうことから、目の粗い砥石は硬いというのが理解できると思います。逆に仕上げ砥石の柔らかさを利用して応用的な使い方ができるんです。

目が細かい砥石を使うと、刃物についた汚れ落としに活用することができます。細かい砥石の粒度の話をすると3000番程度以上の砥石からはこの汚れ落としに応用することができるイメージです。

目の粗い砥石では汚れ落としができないのか?

目の粗い砥石でも刃物の汚れ落としができないというわけではありません。ただし比較的柔らか目の汚れを落としたいのに硬い砥石(粗目)を使うことで、汚れ以外の刃物の金属自体も砥いでしまう恐れがあります。

刃物の汚れ自体は基本的に刃の内側にこびりつくことが多いです。刃の内側はかなり繊細な部分です。刃の切れ味をキープする土台が刃の内側と理解すると、その内側を粗めの砥石でせっせと削るとどれほどクレージーなことをしているかわかるかと思います。

ハサミなど刃を擦り合わせて切るタイプのものでは、刃の合わせ目が離れてしまった刃物ではモノを切ることができませんよね?

なので刃物の内側の汚れを落とすときには、汚れだけを落としやすい柔らかめの砥石を利用して磨く必要があります。

初心者が刃物を砥ぐには何を買う?

結局刃物を砥いだことがない初心者は何を買ったらいいのか?これの結論は結局ダイヤモンドシャープナー1択です。

刃物の内側は砥がない!という基本的なルールを理解した状態であれば、刃の外側は多少失敗したところでまた砥ぎ直せば済むだけの話です。

先ほど紹介した話にはなりますが、ダイヤモンドシャープナーを買うときは先細りしている細目のダイヤモンドシャープナーを選ぶのが1番良いです。

砥石を買って損することはない

若干高価な気がする砥石ではありますが、ダイヤモンドシャープナーやベンチグラインダーも含め、かなりコスパが良いアイテムになります。

というのも一度砥ぎ方を覚えてしまえば、刃物が長期間使用することができて買い換えるコストを抑えることができます。砥ぐのが面倒だから新品を買い替えるなんていう人もいますが、考え方は人それぞれです。

私的にですが、1つの技術を身に着けるだけで刃物の刃がなくなってしまうまで半永久的に利用できる刃物と砥石。この組み合わせは人生において1つ覚えておいて損がない技術だと思います。

安物買いの銭失いという言葉がありますが、刃物に関してはそこそこ値段が張るものを。砥石についてはダイヤモンドシャープナー、ベンチグラインダー、砥石をいくつか揃えればおそらく一生使い続けれる相棒になると思います。

100均の刃物について

私が実際使った100均の刃物の話を紹介します。バイト先で使うかもということで、とある100均で剪定ばさみを購入しました。

この剪定ばさみで他の剪定ばさみと同じ要領で切ろうとしたら、まったく切れずにびくともしなかったということがありました。

この時ほど本格的に使用する用途では100均のものは使用するべきでないと理解しました。

この経験をもとに私は本格的に長期使用する道具については、値段は惜しまず割と値が張る良いものを買い揃えるようにしています。

最後に

今回は素人ながらに刃物の砥ぎをを覚えると人生のコスパ爆上がりしますよ?という話を紹介しました。

私自身刃物を使い始めた年数も刃物を砥いだ経験も非常に少ない一素人ではありますが、この刃物の砥ぎを覚えたことで、おそらく一生刃物の切れ味の不満を漏らすことがなくなるだろうと確信しています。

もちろん刃物の切れ味は使い続けると、パフォーマンスが悪くなってきます。そうなったらただ刃物を砥げばいいんです。1度砥いでしまえばまた切れ味が良くなってストレスフリーで使い続けることができます。

刃物は人生の相棒です。良い刃物を見つけて、刃物を砥ぐ技術を身に着ければ、侍の刀くらいの相棒と歩み続けることができると思います。

少し長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。