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ケレン作業に求めることは?|トタン塗装工事

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まずこの記事ではトタンの塗装工事をメインに紹介していきます。トタン以外にもケレン作業に共通するポイントも紹介していきますので良ければ引き続きご覧ください。

ケレン作業の重要性

塗装工事におけるケレン作業は、下地調整という点で非常に重要な役割があります。ケレン作業が十分でないと、次のような欠陥が生まれる可能性があります。

  • 塗装の付着性の悪さ
  • 錆の浸食が増加

ケレン作業が十分でないと塗装して保護するための素地の状態を悪くし、長期間安定した状態を確保することが難しくなります。ということで、ケレン作業では次のようなことが求められます。

  • 錆の浸食の除去
  • 塗装の剥がれや浮きの除去
  • 素地の目荒らし

素地の目荒らしというのは、あまり聞いたことがないかもしれません。簡単に説明すると、ケレン作業による素地に傷をつけることを目荒らしといいます。目荒らしをすることで、素地と塗料の付着性が高くにあり、塗膜が素地から剥がれにくくなります。目荒らし以外にも、錆の浮きや浸食の除去、旧塗膜の浮きや剥がれの除去がケレン作業に求められます。

ケレン作業で気をつけたいポイント

ケレン作業は塗装工事において、かなりの時間がかかる作業の1つです。正直塗装作業で同じ面積を作業時間ではかると、一番時間がかかるのがケレン作業です。なのでケレン作業に求められるもう1つの目的が、作業効率の向上です。簡単にいうと時間短縮

ケレン作業に求められる重要なポイント

ケレン作業に求められる重要なポイントは次の3点です。

  • 旧塗膜の除去
  • 素地を侵食している錆の除去
  • 作業時間の短縮

トタン塗装工事で使用するディスクグラインダー

この記事を書いている私の会社では、年間トタン塗装のケレン作業で、大半がディスクグラインダーを使用して行っています。となると年間の塗装工事の作業時間の大半がケレン作業で、そのメイン作業の重要なポイントになるが電動工具のディスクグラインダーです。

一番効率が良いディスクグラインダーと替え刃を見つけることができると、年間数百万円単位で売り上げが変わるといっても過言じゃないくらい重要なポイントです。

私たちの会社ではディスクグラインダーにおいても様々な種類を使い比べて、その都度使いやすいものや時間効率が良いものにバージョンアップしてきました。今は結果としてケレン作業で使用するディスクグラインダーは、「低速高トルク」タイプのものを使用しています。その他にもワット数が高いタイプで、ケレン作業の時間効率的にも最大出力が「1100W(ワット)オーバー」のものをメインに使用しています。

HiKOKI(ハイコーキ) G10SL6(SSS) 再起動防止機能搭載 低速高トルク 100mmディスクグラインダー AC100V

低速高トルクとは?

ディスクグラインダーの低速高トルクとはなんなのか?ケレン作業のメインは研磨です。そして研磨となるとディスクが回転して削っていくので、ディスクグラインダーに負荷がかかります。その負荷がかかった状態が低速状態です。そしてその低速状態の研磨時に、研磨するための力が高く発揮できる状態が高トルクです。

ディスクグラインダーを使用して、塗膜やら錆やらをグイグイ削ってくれるものが、低速高トルクタイプだと認識するといいと思います。

低速高トルクじゃないものは?

ディスクグラインダーの低速高トルクじゃないものは、磨きなどの表面のならし作業に向いたものが低速高トルク以外のものです。磨きや表面のならし以外にも、鉄などの切断作業に使われるものも低速高トルクじゃないものが最適です。

低速高トルクじゃない標準タイプは一定の速度で刃が回転し続けるタイプです。逆に低速高トルクタイプは刃の速度が状態に応じて変化するタイプです。

切断作業に低速高トルクが向かない理由

切断作業に低速高トルクが向かない理由は、切断作業は基本的に一定の速度で切ることが必要です。ですが低速高トルクを使用すると、一定の速度で切ることができなくなります。負荷がかかる時にはトルクがかかるため低速に、負荷が少ないときには高速回転するという状況になるので、一定の速度で切断していくことが難しいです。

ディスクグラインダーのタイプの使い分け方は?

切断がメインになる方は、標準タイプの低速高トルクじゃないディスクグラインダーが向いています。研磨や磨きがメインになる作業の方は、低速高トルクタイプが向いていることになります。

ディスクグラインダーにつける刃は?

今までのところではディスクグラインダー本体について説明してきました。ここからはディスクグラインダーに取り付ける刃について紹介していきます。

ディスクグラインダーに取り付ける刃といっても、ホームセンターなどに行くと選ぶことが難しくなるほど多種多様な刃が準備されています。はっきり言って塗装経験が10年以上ある私でも、選ぶことが難しいほど刃の種類が多いと思います。

とはいえ一般の素人の方から比べると、日ごろからケレン作業でディスクグラインダーを使う機会に恵まれていますし、様々な現場の状況に合わせて数多くの刃に触れてくる機会も多いです。

今回はトタン塗装のケレンに関する記事なので、トタンに合わせて紹介していきます。今トタン塗装におけるケレン作業のメインは、錦で販売しているプライムグリッドを作業の主流として使用しています。(ちなみに錦は会社名です)

プライムグリッドとは?

錦のプライムグリッドは、ざっくり次の3つの特徴があります。

  • 研磨作業が早い
  • 研磨後の表面の状態がなめらか
  • 刃の飛び散りが少なく安全

プライムグリッドを使わないその昔

昔はワイヤーブラシやカップブラシと呼ばれるタイプの刃を使用してきました。とはいえ形状は、プライムグリッドとそこまで大きく変わらないイメージです。ですが実際に作業してみるとわかるんですが、ワイヤーブラシは刃がよく切れて、いろんなところに飛び散ります。

ただ飛び散るだけならいいんですが、刃がワイヤーなこともあり細く硬い材質です。そんなものが顔や目に飛んでくると考えると、非常に怖いですよね。でも実際よく飛んでくるんです。その他にも作業服のいろんなところに突き刺さってきます。

作業終わった後は、身体中のいたるところでチクチクとワイヤーが刺さってるよ!と身体が教えてくれるほど刺さります。そんな欠点だらけに見えるワイヤーブラシですが、一番耐久性が高いのがワイヤーブラシだったりもします。

費用的に一番安価で高耐久ということで、コスパがよさそうな商品がワイヤーブラシです。ですが、チクチクとワイヤーが刺さる以外にもワイヤーブラシは欠点があります。それが研磨したいのに、削れるまで時間がかかる点がデメリットです。

チクチクするリスクが高いのに、研磨作業に時間がかかる。ということで、チクチクする確率がもっと高くなるんです。とはいえ作業していたら、チクチクすることなんかそっちのけで作業を続けますが、削れないというのがなんとも困った問題です。

塗装工事業ということもあり、作業時間がかかるというのはコスパが悪くなります。基本的に㎡単価などの仕事を請け負うことも多いので、同じ面積作業するのに時間がかかるというのは、収益性としても問題が発生します。

だいぶ長くなりましたが、その他紆余曲折の試行錯誤のすえにたどり着いたのが、作業クオリティと時間効率を両立させた錦のプライムグリッドでした。

プライムグリッドに変更した結果

体感レベルでもワイヤーブラシから比べて何倍も作業効率がアップして、その他にも研磨の状態もよくなったことで、下地調整の効果が高くなりました。

とはいえ先ほど紹介した条件を揃えないと、効率が落ちるので可能な限り条件をそろえて作業してもらいたいと思います。復習も兼ねて条件を紹介します。

  • ディスクグラインダーは低速高トルクタイプで1100W(ワット)以上のものを使用
  • ディスクグラインダーの替え刃はプライムグリッドを使用

現場で普段から使用しているタイプの商品リンクは次に紹介します。

現場で使用しているケレン効率が高いディスクグラインダーはこちらから
カップブラシよりも安全に何倍も作業効率があがるプライムグリッドはこちらから

とこのように今現在現場で使用している各商品ですが、今後も費用対効果を意識して、コスパを上げる努力をしていきます。といっても次の2つの条件について、絶えず見直すかたちです。

  • 作業効率がよく、疲れにくいディスクグラインダー
  • 作業者が安全で研磨効果が高い替え刃

より使いやすいものやコスパが良いものを見つけたら、改めて記事を準備していきたいと思います。少しでもトタンの塗装工事のケレンの参考になれば幸いです。

ちなみに私たちの会社では錦のプライムグリッドは注文時に毎回100個単位で購入しています。それくらいこの商品の使用実績はありますので念のため。

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