塗装業界歴10年以上の職人マツです。塗装職人が現場で使いやすいつぎ柄を紹介したいと思います。
ところでつぎ柄って書かせてもらってるんですが、現場ではつぎ柄じゃなくて長柄(ながえ)って呼ぶことの方が多いです。この記事では販売されている商品名に合わせてつぎ柄で話させていただきます。
使いやすいつぎ柄
使いやすいつぎ柄は、大塚刷毛製造株式会社で製造・販売されている「ワンタッチスライドつぎ柄」が今まで使ってきたつぎ柄で一番使いやすいです。
ワンタッチスライドつぎ柄のポイント
ワンタッチスライドつぎ柄のポイントは、なんといってもつぎ柄の長さ調整が、レバーを押すだけでワンタッチで調整できることです。
今まで使用・販売されていたつぎ柄は、いちいちつぎ柄本体をねじって長さを変えるようになっていました。これのおかげで、ローラーをつけたつぎ柄をねじねじ。長さが合わないと、もう一度ねじねじとやって調整するという煩わしさがありました。
それとは違いワンタッチスライドつぎ柄の場合には、先端部分につぎ柄の長さをロックするためのレバーがあるので、そのレバーを一押しするだけで、スルリと長さ調整が行えます。
塗装職人は塗ってなんぼの世界なのもあって、私個人的にはつぎ柄のねじねじの時間すらももったいないと感じるほどでした。
今まで使用していたスライド式のつぎ柄
今まで使用していたスライド式のつぎ柄は、先ほど説明した通りねじねじで長さ調整するタイプのつぎ柄です。これのダメな点があるので合わせて紹介します。
このスライド式つぎ柄のねじねじタイプは、現場で繰り返しねじねじしていると、ロックするためのネジ山?が緩くなるのか、しっかり固定できなくなります。これのおかげで塗装作業中にいちいちつぎ柄のねじねじを気にすることになるので、作業に集中できず本当にイライラします。
現場ではそんなつぎ柄のゆるみが気になるので、ねじねじの調整部分にガムテープを巻いたり、マスキングテープでぐるぐる巻きにして、緩まないように対策して使用していました。そんな感じでせっかく調整できるように作られているスライド式のつぎ柄が、調整できないというなんとも本末転倒な結末をたどったつぎ柄が会社に何本も転がっています。
初期型のつぎ柄
今まで紹介したワンタッチ式やねじねじのスライド式は、どちらもつぎ柄の長さ調整ができるタイプの話でした。そもそも初期型のつぎ柄は長さが固定で、しかもつぎ柄自体にも加工がなく、ツルツルとつかみにくいものが初期型でした。
それから比べると、進化した最新型はつぎ柄自体も滑り止め加工がされており、でこぼこした表面になっています。それに加えて末端部分がゴムが付いたり、持ち手がついたりと作業がしやすい加工のものが増えてきています。
初期型のつぎ柄は今の改善した最新型から比べると、値段が安くDIYで1度きりしか使わないという方には、コスパがいいかもしれません。そんな方は手袋を滑りにくいゴム手袋などを使用して対策することをおすすめします。
最後に
今回は現役塗装職人が気に入っているつぎ柄を紹介してみました。初期型のつぎ柄から、最新型のワンタッチ式のつぎ柄まで紹介しましたが、やっぱり現場で即使いたいのは先に紹介したワンタッチスライド式つぎ柄ですね。
使うつぎ柄の種類によって作業効率が格段に変わるので、たかがつぎ柄ですが、されどつぎ柄。同じ作業をするにしても使いやすく、作業がはかどるものを選びたいものです。