町の塗装店として毎日仕事させていただいている私マツが所属する会社では、基本的に発電機を携帯して現場に向かうのがほとんどです。
今回はそんな小規模な塗装店が現場でメインに使用している発電機を紹介したいと思います。
小規模塗装店がメイン使用する発電機
私が所属する会社は3名程度の人数で活動しています。そんな会社が使用する発電機はこれです。
これを選んだ理由も紹介します。
ワキタ MEIHO HPG3000iを選んだ理由
仕事で使用するものは大半が材料屋さんに注文します。この「ワキタ MEIHO HPG3000i」も材料屋さんで注文させてもらったものです。これを選んだ理由は次の通りです。
- 電動工具(主にディスクグラインダー)を2台無理なく使用できる
- インバーター付きで、発電機の使用で機材が壊れない
- 本体価格が比較的安い
- 少し頑張れば1人で持てる
こんなポイントで選んだのが「ワキタ MEIHO HPG3000i」です。
それぞれ選んだ理由を少し補足します。
電動工具(主にディスクグラインダー)を2台無理なく使用できる
まず発電機の使用用途が、電動工具(主にディスクグラインダー)を使用するために利用します。大半の仕事が住宅で行われます。3名で仕事しているとディスクグラインダー3台使用すると、住宅の電源を利用しているとブレーカーが落ちてしまいます。
住宅のブレーカーを落としてしまうと、家主がいないときにさまざまな家電製品に影響が出たり、そもそも家主さんにご迷惑をかけてしまいます。そんなトラブルがないように、基本的に発電機を使用して電源の確保を行っています。
発電機1台でディスクグラインダーを2台使用すると、ディスクグラインダーの使用電力が合計で2000KVA(2000Kワット相当)必要になります。「ワキタ MEIHO HPG3000i」は本体の名称にもある通り、3000KVAの出力まで対応しており、電動工具2台の使用は無理なく使用できます。
インバーター付きで、発電機の使用で機材が壊れない
発電機は「インバーター付き」と「インバーターなし」というものがあります。そもそもインバーターとはなにか?というと、出力される電圧が安定供給できる機能(インバーター)があるのかどうかという違いです。
インバーターがないものの場合、出力が安定供給されずに不安定な出力になります。多くの機械が電気が安定供給される前提で作られており、インバーターなしのような不安定な出力の電源では機械トラブルが出て壊れてしまうことも多いです。
無駄な機械トラブルがないように発電機を購入する際には、少し価格が割高になりますがインバーター付きを選ぶようにしています。
本体価格が比較的安い
あまり聞きなじみがない「ワキタ MEIHO」ですが、聞きなじみがない分?というかメジャーなメーカーから比べて、本体価格が格段に安いです。
格段にってどれくらい?となりそうなので、安く見積もってもメジャーなメーカーよりも5万円以上も安いはずです。
同じものなのに価格が安いとか、その発電機大丈夫?と心配になりますよね?私たちも購入するときに同じように心配でした。そこは私たちが何年も現場使用でトラブルがなかった実績から問題ないと太鼓判が押せます。
少し頑張れば1人で持てる
発電機は出力の大きさによって、本体サイズが大きくなってきます。この「ワキタ MEIHO HPG3000i」も3000KVAも出力があるということで本体重量が34kgと結構な重量になります。
普段現場仕事していない方やどちらかといったら非力なタイプの方は、1人で持つことはおすすめしません。ある程度力に自信がある方であれば、多少の移動は1人でもできるのがこの発電機です。持ち手になる部分も本体四方についていて、持ち手がなくて困ることもありません。
重量物を持つ際は怪我の元になるので、基本的には2人以上で持つのをお勧めしますけどね。
発電機の出力と使用工具の出力比較の目安
そもそも発電機の出力ってどうやって計算したらいいんだろう?そんな風に考えたことはありませんか?今回はその点も少し説明したいと思います。
まず発電機で使用予定の電動工具の出力の総量を計算しましょう。
先ほどディスクグラインダーの話が出たので、ディスクグラインダーで説明します。近隣の塗装店さんでは大半960W(KVA)というディスクグラインダーをメイン使用しています。このディスクグラインダーの場合だと大雑把に計算して、1台あたり100OW(KVA)になります。
このディスクグラインダーを2台使用したいとなると、1000W(KVA)×2台=2000W(KVA)と計算できます。この2000W(KVA)が発電機で使えるか調べます。
大半の発電機は本体名称に本体出力が書かれています。たとえば今回の「ワキタ MEIHO HPG3000i」の場合だと、3000という部分が出力に相当します。その他には1600やら2500やらと本体名称の数字部分が発電機の出力です。
「ワキタ MEIHO HPG3000i」の場合だと3000W(KVA)と思いますが、ここで1点注意してもらいたいです。本体に表記されている数字から500W(KVA)引いたもので計算するようにしてください。
なぜ出力を引く必要があるのかというと、大半の発電機が東日本と西日本両方で対応できるように50Hz、60Hzの周波数を切り替えれるように作られています。そして本体表記の出力は西日本対応の60Hzに対応した出力です。50Hzでは表記の出力は確保できず、大雑把に見積もると500W(KVA)を引いた出力が東日本対応の50Hzでの出力に相当するからです。
結果的にディスクグラインダー2台分の2000W(KVA)を確保するためには、発電機本体の余裕をみて「ワキタ MEIHO HPG3000i」場合では3000W(KVA)から500引いた2500W(KVA)になるので、十分使用できる。こういった計算をする必要があります。
最後に
最後の発電機の出力と使用する電動工具の出力の比較方法に長い割合を割いてしまいました。今回は小規模業者が現場で発電機を使用するときに必要になる発電機の紹介をさせていただきました。
少し込み入った話も書いたので、少しわかりにくかったかもしれません。少しでも発電機選びの参考にならば幸いです。
マツの会社で使用している発電機はこちら「ワキタ MEIHO HPG3000i」