塗装工程紹介

【塗装前の下処理】研磨(ケレン)後は何をすればいいのか?

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屋根や壁など塗装をするとき、塗装前に研磨作業(ケレン)はしていますか?

こんな経験はありませんか?

塗装前にはディスクグラインダーやサンドペーパーで研磨した方がいいよ!と言われたものの、実際塗装前に研磨作業終了。でも塗装するものにはゴミや汚れ、研磨で出た削りカスがたくさん。このまま塗装するのはなんだか気が引ける。

こんな時に塗装前に1つ下処理をすることで、塗装の効果が格段に良くなります。今回はそんな面倒な研磨作業の後に必要な下地処理を紹介します。

塗装前の下地処理

大半の現場で塗り替え作業をするときには、塗装前に必ずこの下地処理を行います。今回は研磨後(ケレン後)の話なので、研磨作業について省略して説明します。

塗装のプロになるとほとんどの現場で研磨後には、洗浄作業を行います。これは一般の方では機械の購入が必要なので若干難しいかもしれません。一般の方向けだとケルヒャーの洗浄機で週末に車を洗う方なんかも住宅街で目につきますよね。

洗浄作業の目的

洗浄作業の目的は、大きく次の3つの効果を期待して作業します。

  • 研磨後の削りカスの除去
  • 塗装の浮き・はがれの除去
  • 水垢・コケの汚れ除去

塗装作業前にこの洗浄作業をしないと汚れやゴミの上に塗装することになり、せっかく高価な塗料をいくら上手く塗装しても、すぐにはがれや浮きなどが出てしまいます。

たとえば、お出かけ前の女性が寝起きで洗顔もせずに目ヤニや鼻水、よだれの上にそのまま化粧をしたらどうでしょう?そんな女性は見たことがないですが、そんな状況は想像を絶する印象を受けますよね。そんな感じで塗装前の洗浄作業は、化粧前の洗顔に似たような効果があります。

とはいってもプロ向けの洗浄機って高価なんですよね。一般の方にはやはり家庭向けのケルヒャーが一番手が出しやすいものになるんでしょうね。

プロが使用する高圧洗浄機

プロが使用する高圧洗浄機は、「高圧」とつくだけあってケルヒャーなどの一般向けと比較して水圧のパワーが格段に強いです。家庭向けの洗浄機だと、洗浄機から出た水に触れても「ひゃー冷たい!」なんて感じだと思います。プロ向けの高圧洗浄機は、人に向けるものじゃない!というくらい水圧が強く、身体にあたると普通に痛いです。アタッチメントの付け替えを行うと、コンクリートにも穴が開く水圧を出せるものがあるくらいです。

少し話が脱線してしまいました。私たちのようなプロが使用する高圧洗浄機もさまざまなメーカーのものが販売されています。それぞれ特徴がありますが、同じ作りが少ない現場では高圧洗浄機の拡張性の高さ(アタッチメントの豊富さ)が使いやすさに直結します。

そんな高圧洗浄機の拡張性の高さ(アタッチメントの豊富さ)が格段に良いメーカーが、精和産業株式会社の高圧洗浄機です。会社で所有している高圧洗浄機が3台ありますが、そのどれも精和産業の高圧洗浄機です。

やはりプロ用ということで、いちいちアタッチメントがそれぞれ値段が高いんですが、細かいところに手が届くのがこのメーカーです。もうちょっとここがこうだったらいいのに!と調べると、それ合わせたアタッチメントが普通に販売されています。

人によって求めるものが違うので、これが最高です!とアタッチメントをおすすめできないのが残念です。使いこんでアタッチメントを揃えると、この高圧洗浄機1台あればしっかりした塗装下地を作ることができます。

高圧洗浄機を使用しない下地処理はあるのか?

もちろん現場によっては、洗浄機を使用できない現場や使用しない方よい現場なんていうこともあります。そんな時は真っ先に選択肢に浮かぶのは、エンジンブロワーを使用したゴミや汚れの除去です。

1番はじめにエンジンブロワーを紹介しましたが、ブロワーには「エンジン式」と「電気式」の2種類があります。エンジン式は混合ガソリンを使用したエンジンが動力のブロワーで、こちらは電気式と比較して、格段にパワーが強いです。エンジン式ブロワーを見かけるところとしては、国道などの草刈り作業後の草飛ばしにエンジンブロワーを使っていますね。

逆に、電気式のブロワーはエンジンブロワーと比較すると本体サイズが非常に軽くなるので、片手で持っていても長時間使用できるところがポイントです。エンジンブロワーの場合は現場慣れした職人でも、長時間使用するのが苦痛になるほど重量があるので大変です。電気式のブロワーは最近は充電池式のコードレスブロワーも販売されるようになりました。ブロワー作業の一番のわずらわしさが、作業中のコードの準備・コードの移動などいろんなところにコードがひっかかるのがすごいイライラします。その辺は充電式のコードレスブロワーはイライラがまったく無くなるのでいいですね。

高圧洗浄機と比較するとブロワーでは「水垢・コケの除去」ができないので、その点が洗浄機と比較すると劣る点であります。とはいえ手軽にゴミはホコリなどの除去が行えるので簡単です。

ブロワーがないときはどうしてた?

高圧洗浄機やらブロワーやらとなんだか高価そうな道具が必要なのはわかったけど、1回作業するくらいでそんなもの準備できない。そんな人のために、元々の下地処理を紹介します。それはほうきを使った掃き掃除です。ほうき?と思われるかもしれませんが、1番原始的ではありますが物理的にゴミや汚れの除去が行えます。

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会社では車にほうきをいまだに常備していますし、職人さんの腰袋にはダスター刷毛と言われるものを携帯用のほうき代わりに使用して掃除作業をいまだにしています。そんなの面倒じゃん!と思われる方は、やはり機械の力を頼るのがいいかなと思います。

アナログにほうきで掃き掃除すればいいのがわかったから、100均で買ってこよう!そんな方はもう少しだけこの記事を読んでください。100均のほうきを使うプロもいるかもしれませんが、私が所属する会社では1本数千円の手作りの草ほうきを使用しています。

は?ほうき1本数千円?と思いますよね?

世の中にはもっと高価なほうきもあるんですよ?まぁそこまで高価なほうきが必要かはさておいて、私たちが使用する高価なほうき何が違うのか。使用するとわかるんですが、安いほうきと比べて格段にはき残しがなくなります。

安いほうきははきムラが多く、はいてもはいてもゴミやほこりが残ります。逆に高価なほうきは1度のはき作業で、指も入らないような細かいところのゴミやほこりもスパッと取り除いてくれます。はいてもはいてもはききれないほうきなんて、イライラすると思いませんか?

そんな感じでモノを選ぶプロはたかがほうきですが、されどほうきと高価なものでイライラがなく作業効率が良いほうきを選ぶようにしています。

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最後に

今回は塗装前の研磨後(ケレン後)にプロは何をしているのか紹介しました。今まで研磨もしていなかった。研磨はしたけどそのまま塗装していた。というようなおそらくその後トラブルだらけだったと思う現場が、少しでも改善されることを願ってこの記事を準備しました。

少しでも参考になれば幸いです。

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