毎年恒例春先の4月前後になると、冬用のスタッドレスタイヤから夏のタイヤにタイヤ交換する時期になります。今年は雪解けも早く3月下旬の段階ですが、早速夏タイヤにタイヤ交換してきました。
今回はタイヤ交換に関する情報も含めて、私の作業のポイントや改善点などを紹介していきたいと思います。
マツのタイヤ交換
私は車に乗り始めてから10年以上経過しますが、今まで一度も業者さんでタイヤ交換をお願いしたことがありません。というのも業者さんにタイヤ交換をお願いすると当たり前ですが工賃が発生します。数年前の単価にはなりますが、1本あたり500円で4本合計で2000円という金額が毎年春と秋の2回費用がかかることになります。
そんな金額払えばいいじゃん!という方もいるかもしれませんが、私の場合は会社の車も全て自分たちで春と秋の2回タイヤ交換していることもあって、だいたい手馴れて作業できます。場合によっては会社の車のタイヤ交換と一緒に、自分の車のタイヤ交換もすることもあります。
ということでだいぶアナログなやり方にはなりますが、タイヤ交換は10年以上自分でやってきたのでその辺の情報を掘り下げて紹介していきますね。
まず先に業者さんでタイヤ交換する場合について紹介します。
業者さんでタイヤ交換する場合
業者さんでタイヤ交換をお願いする場合には、工賃として4本で2000円程度がかかります。物価上昇前の数年前の単価になるので、今現在はもう少し工賃が高くなると思います。
業者さんでタイヤ交換する場合の注意点
業者さんでタイヤ交換する場合にはいくつか注意点があります。
まず自分以外のお客さんもたくさん業者さんにタイヤ交換を依頼する方がいらっしゃいます。なので、特に秋のスタッドレスタイヤ交換時期には待ち時間が、とんでもなくかかるケースがあります。
知り合いの業者さんでは開店直後にタイヤ交換の予約が始まり、午前中のうちに1日分の予約受付終了なんていうこともざらにあります。タイヤ交換の工賃なんて1回たかだか2000円くらいでしょ?と感じるものの待ち時間が1日がかりだったりとデメリットも大きいです。
また業者さんでタイヤ交換する場合には、エアコンプレッサーという機械を使用してナットの締めを行う業者さんもいます。その場合には、ナットの締め付けが非常に強く手作業で外すのが非常に困難な場合もあります。
どうせタイヤ交換は業者さんにやってもらうんだからナットの締めが強くても関係ないじゃん?と感じるかもしれませんが、まれに起きるタイヤのトラブル発生時には手作業でタイヤの脱着を行う場合もあります。そんな時にナットの締めが強すぎてナットが外れないなんてトラブルもあるんです。
大きく分けると、待ち時間の長さとナットの締めすぎ問題が大きな部分かなと思います。自分の場合にはケチくさい性格なのもあって、工賃ももったいなく感じたりしますがね。
タイヤ交換に使用する工具類
ここでは実際に手作業でのタイヤ交換するときに必要になる工具類を紹介していきます。
- 交換用タイヤ4本(今回は夏タイヤ)
- クロスレンチ
- ストロングレンチ
- 油圧式ハイパワージャッキ
- インパクトドライバ
- インパクトソケット
交換用タイヤ
まず交換用のタイヤを4本準備します。タイヤについては説明が不要だと思います。気になる人は前もってタイヤの汚れ落としや溝に張り付いた小石の除去を行う方もいます。私は面倒くさがりなので省略します。スタッドレスタイヤの時には念のため小石の除去はしています。
クロスレンチとストロングレンチ
タイヤ交換などで見かけることも多い工具のクロスレンチです。クロスレンチを使用してタイヤのナット脱着を行います。ナットを外す際に初動が一番力がかかるので、最近ではストロングレンチという工具も使うようになりました。
ストロングレンチは持ち手の長さがクロスレンチから比べて長く、てこの原理で力がそこまでなくても取り外しや締め付けができるように設計されている工具です。
油圧式ハイパワージャッキ
タイヤを地面から浮かせて交換作業ができるようにするために使用する工具が、油圧式ハイパワージャッキです。油圧式のジャッキを持っている方は結構珍しいのではないでしょうか。
簡易式のジャッキから比べると安心感と最大使用荷重が大きいのが特徴です。その代わり、購入費用が高めな点と年に2回しか使わないわりに保管場所が必要なことと、本体重量が重いのが欠点だったりします。
インパクトドライバとインパクトソケット
最近タイヤ交換作業に導入し始めたのが、インパクトドライバとインパクトソケットです。
通常はクロスレンチでタイヤ1本あたり4本ついているナットを、合計16本手回しで外していく必要があります。それがインパクトドライバとインパクトソケットをしようすることで、簡単に16本の脱着ができるようになります。
肉体的な疲労度の低下のほかに、作業時間の短縮にもつながるので非常に便利です。まぁ仕事柄インパクトドライバを持っているので、インパクトソケットを買い足すだけで済みましたが、インパクトドライバをお持ちでない人にはちょっとタイヤ交換のために購入するのはもったいない品物かもしれません。
タイヤ交換作業
タイヤ交換作業は油圧式ハイパワージャッキを利用する場合には、車の前方と後方の2回ジャッキを使用することで前輪2本と後輪2本を一気に交換することができます。ただ車に備え付けのジャッキなどを使用する場合には、タイヤ1か所ずつジャッキを使用することが必要なので合計4回ジャッキする必要があって少し面倒になります。
ジャッキを使用してタイヤを地面から外す前にレンチを使用してナットを軽く緩めておく必要があります。タイヤが地面から離れた状態でナットを緩めようとすると、タイヤが空回りして上手く緩めることができません。ただし、万が一ジャッキが外れて車体が落下することも含めてナットを取ってしまうことは危険なので止めましょう。ナットを外す時は完全にタイヤが地面から離れて車体が安定していることを確認した後でタイヤ交換直前です。
タイヤ交換するタイヤのナットがすべて緩み終わったら、ジャッキアップしてタイヤを地面から浮かせます。ジャッキアップのタイミングでジャッキが外れることもあるので、安定してジャッキアップできたか確認してから交換作業をしましょう。
ジャッキアップ完了後は緩めたナットを取り外し交換用のタイヤを取り付けます。ここでナットの取り外しにインパクトドライバとインパクトソケットを使用して一気に取り外します。
タイヤを取り付ける前には事前にタイヤの状態をチェックしましょう。長年乗りつぶしたタイヤの場合にはゴムの減り方に偏りが出る場合があります。減り方が激しいタイヤと減りが少ないタイヤがある場合には、ゴムの減りが激しいタイヤを後輪に取り付けるようにしましょう。これを一般的にはタイヤローテーションと言ったりします。前輪はエンジンルームがあったりと後輪と比べて重量が大きいことでタイヤへの負担も大きいです。なので、減りが激しいタイヤを前輪に使うのは控えるようにしましょう。
ナットを外したタイヤを交換してしまいましょう。交換後は直後にナットを締めておきましょう。この時もインパクトドライバとインパクトソケットがある時には一気に締め付けておきます。ジャッキを緩めてタイヤが地面に着いたタイミングで最後のナットの締め増しをするのでタイヤ交換直後はタイヤがガタつかない程度に締めておきます。
前輪もしくは後輪のタイヤ交換が終わったら、ジャッキを緩めてタイヤと地面がくっつくまで下げていきます。この時も一気にジャッキを緩め切ってしまわないようにしましょう。理由としてはタイヤ交換直後は、タイヤの空気圧が不十分で場合によっては空気がなくタイヤがぺちゃんこになる場合もあるからです。その他にも、タイヤのナットが仮締め状態になっているので、ジャッキをいきなり緩めてしまうと車体の重量がナット部分にいきなりかかってナット部分が曲がってしまうリスクもあるからです。
タイヤが地面についた状態で最後のナットの締め増しをしましょう。正確には車ごとに適正なナットの締め付けトルクというものが存在します。適正に締め付けるときにはトルクレンチという工具を使用して締め付けましょう。私の場合にはトルクレンチもないですし、おおざっぱな性格なのもあって、ストロングレンチで軽く体重をかけても動かなくなるまでナットを締め付けて終わるようにしています。基本的にタイヤのナットはある程度しっかり締まっていると緩まないように設計されているので、手でカタカタいかない状態ならほぼ問題なく走行することができます。
そんな感じで片方のタイヤ交換作業が完了したと思うので、もう片方も同じ手順で交換します。
タイヤ交換作業終了後の点検
タイヤ交換作業終了後には忘れずに1つ点検して終わるようにしましょう。その点検内容がタイヤの空気圧チェックです。タイヤ交換後のタイヤは数カ月使用されずに放置されていたと思います。そんなタイヤの空気圧は自然に少しずつ抜けています。
なのでタイヤ交換終了後には空気圧チェックを忘れずにしましょう。私の場合にはセルフのガソリンスタンドで自分で空気圧チェックするようにしています。セルフ以外でも対人式のガソリンスタンドでも空気圧チェックお願いします。と言うとやってくれるので頼むのもありです。
空気圧チェックも自分で行う方法もあります。その場合にはエアゲージと呼ばれる空気圧チェック用の工具と空気を送るためのエアコンプレッサーが必要です。これも揃えるのに費用がかかるので費用が気にならない人は購入して自分で行うのもありかと思います。
あとがき
以上でタイヤ交換作業の紹介は以上です。自分でタイヤ交換する方の参考に少しでもなれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。