この記事ではスノーボードのゴーグルについて、未経験・初心者〜中級者の方に向けて、「必要性」や「使用をすすめる理由」、「選び方」、「取扱メーカー」について説明しています。
わたし自身スノーボード歴10年目(2022年時点)の経験から、ゴーグル選択時の注意点も合わせて紹介します。
記事の対象読者について
この記事は以下の方に向けて作成しています。
上級者、競技参加者向けの記事ではありませんのでご了承ください。
- スノーボードに興味がある方
- 初心者の方
- 経験者の方
次の項目ではゴーグルの「必要性」について説明していきます。
ゴーグルの必要性について
ゴーグルの必要性は以下3点です。
- 目の保護
- 目元の保護
- レンズ補正による視界の見やすさ調整
上であげた3つの項目について説明していきます。まずは「目の保護」から説明します。
目の保護について
ゴーグルを使用した時の必要性の1つめ、「目の保護」について説明します。ゴーグルを使用しない状態でスノーボードを行うと、目に下の3つの影響を受けます。
- 雪の付着
- 風の影響
- 太陽光の影響(紫外線)
スノーボードをしていて体感する影響は、「雪の付着」と「風の影響」です。「太陽光の影響(紫外線)」は体感しにくいですが、気付かぬうちに目に深刻なダメージが蓄積されます。
ゴーグルを使用せずに滑走した場合は、「雪の付着」と「風の影響」により、目に雪と風が吹き込み滑走の妨げになります。
「太陽光の影響」は紫外線が目に直接当たることから、目の角膜に炎症が起こります。ダメージが蓄積されると、目の細胞が破壊され、白内障などの問題が出てきます。
目元の保護について
ゴーグルはプロテクターの役割も担っており、目元の保護もされています。山の中を滑走するため、雪以外に「木の葉」や「木の枝」などの異物から、目元を守っています。
レンズ補正による視界の見やすさ調整
現在ゴーグルは非常に多くの種類のレンズが、各メーカーで開発されています。レンズにより機能が違います。レンズ補正から状況に応じた視界の見やすさの効果を得られます。
次の項目ではゴーグルの「使用をすすめる理由」について説明します。
ゴーグルの使用をすすめる理由について
ゴーグルの使用をすすめる理由は以下2点です。ゴーグルを使用することで、スノーボードを快適に楽しむことに専念できます。
- 滑走中の視界快適性を向上
- 目元全体の保護
次の項目ではゴーグルの「選び方」について説明します。
ゴーグルの選び方について
ゴーグルの選び方は以下5点を考慮して購入することになります。
- レンズの形状
- レンズのカラー
- レンズの枚数
- フィット感
- 付加機能
次の項目からゴーグルの選び方について具体的に確認していきます。まずは「レンズの形状」から説明します。
ゴーグルのレンズ形状について
ゴーグルのレンズ形状は下の2種類です。
- 平面レンズ
- 球面レンズ
平面レンズと球面レンズ、それぞれの特徴を表にまとめたのでご確認ください。
視界の広さ | くもりにくさ | 耐久性 | 価格 | |
平面レンズ | ○ | △ | △ | ○ |
球面レンズ | △ | ○ | ○ | △ |
平面レンズは、「視界の広さ」と「価格の手軽さ」が特徴です。ただ、ゴーグル内部の「くもりやすさ」と「耐久性」に難があります。
球面レンズは、「視界が狭く」「価格の高さ」が難点です。ただし、平面レンズと比較して、ゴーグル内部が「くもりにくく」「耐久性が高い」のが良いところです。
次の項目では、ゴーグルの「レンズカラー」について説明します。
ゴーグルのレンズカラーについて
ゴーグルのレンズカラーは以下4種類があります。ミラーレンズについては、暖色系と寒色系にそれぞれ「ミラーなし」と「ミラーあり」があります。
- 暖色系レンズ(オレンジ、ピンク)
- 寒色系レンズ(ブルー、グリーン、グレー)
- クリアレンズ
- ミラーレンズ(暖色系、寒色系のオプション)
次の項目からレンズカラーについて具体的に説明していきます。まずは「暖色系レンズ」から説明します。
暖色系レンズについて
暖色系レンズは「天気が悪い状況」や「ナイター」などの、薄暗い状況で調整効果が発揮されます。カラーの種類は「オレンジ」と「ピンク」の2種類があります。
オレンジは全天候向きレンズのため、大半のゴーグルはオレンジを使用しています。ピンクはここ数年登場したカラーで、オレンジの上位版です。
わたし自身オレンジとピンク両方持っています。両方比較すると完全にピンクの方が視界はクリアで、凹凸もしっかり見えます。滑っていて快適なのはピンクです。
寒色系レンズについて
寒色系レンズは日差しが強い晴天で、調整効果が高いものです。逆に、天気が悪い状況やナイターなのでは、効果が発揮されません。カラーの種類はブルー、グリーン、グレーの3種類があります。
スキー場はどちらかというと、天気の悪い状況が多いです。暖色系かクリアレンズを選んだ方が無難です。ゴーグルの複数持ちや、替えレンズを持っている方の選択肢だと思います。
クリアレンズについて
クリアレンズはカラーが入っていないレンズです。透明のため明るさを調整する機能がありません。用途としては、天気が悪い状況やナイターで使用することが推奨されます。
晴天時には目への負担が多いので、クリアレンズ以外を選択した方が無難です。
ミラーレンズについて
ミラーレンズは、レンズ表面が鏡のようにコーティングされています。そのため、太陽光や雪からの光の反射などを防ぐ効果があります。晴天時は快適です。
ナイターや天気が悪い時には、視界が悪くなる傾向があるので注意してください。
ミラーレンズはミラー加工がないレンズと比べて、目元が見えにくく、顔や表情が分かりにくいです。
ゴーグルのレンズ枚数について
ゴーグルのレンズ枚数は下の2種類があります。
- シングルレンズ
- ダブルレンズ
シングルレンズとダブルレンズそれぞれの特徴を、表にまとめたのでご確認ください。
くもりにくさ | 視界の歪み | 価格 | |
シングルレンズ | △ | ○ | ○ |
ダブルレンズ | ○ | △ | △ |
上の表を見ると「シングルレンズ」の方が良いようにみえます。ただ、滑走する上で「くもりにくさ」が一番快適性に直結します。そのため、予算に余裕があるのであれば「ダブルレンズ」を選択した方が快適です。
ゴーグルのフィット感について
ゴーグルは各メーカーや種類により、フィット感が違う商品があります。メーカーによっては、「ジャパンフィット」モデルという日本人向けの商品も、製造されています。
ゴーグル購入時はしっかり試着して、目元の周りや鼻周りに隙間が空いていないか、確認しましょう。正しいフィット感のゴーグルは、ゴーグルと顔の間に隙間ができません。
ゴーグルの付加機能について
ゴーグルは以下の付加機能があるものがあります。
- UVカット機能付き
- メガネ対応モデル
- ヘルメット対応ゴーグル
次の項目からゴーグルの付加機能について具体的に確認していきます。まずは「UVカット」から説明します。
UVカットについて
UVカット機能は、太陽光の紫外線をカットするための機能です。紫外線は目に炎症を発生させ、目にダメージが蓄積される悪影響があります。可能であれば「UVカット機能付き」を選択した方が良いです。
メガネ対応モデルについて
メガネ対応モデルは、メガネを使用したままゴーグルを利用できる機能です。メガネを使用している方には、非常に助かる機能です。
わたしは前に、メガネ対応モデルを使用していました。使用していた時期が、まだ初心者だったこともあり、滑走中に転倒したことからメガネを破損した経験があります。それからはコンタクトに使用して、通常モデルのゴーグルを使用しています。
メガネ対応モデルでも、メガネを使用していない方でも問題なく、利用することが可能です。
ヘルメット対応ゴーグルについて
ヘルメット対応ゴーグルは、ヘルメット装着時にゴーグルのベルト部分が滑りにくいように、滑り止め加工がされているものを指します。
滑り止め加工されていないゴーグルは、ヘルメット自体がツルツルしている物が多いため、ベルトが上下にずれてしまいます。
次の項目では「ゴーグルを提供しているメーカー」を紹介します。
ゴーグル提供メーカー紹介
ゴーグル提供メーカーには以下12メーカーがあります。アルファベット順に並べています。
- adidas(アディダス)
- ANON(アノン)
- AXE (アックス)
- DICE(ダイス)
- DRAGON( ドラゴン)
- ELECTRIC(エレクトリック)
- OAKLEY(オークリー)
- POC (ポック)
- SMITH(スミス)
- SPY(スパイ)
- SWANS(スワンズ)
- VONZIPPER(ボンジッパー)
ゴーグル提供メーカーの説明と公式リンクをご紹介します。
adidas(アディダス)
adidas(アディダス)は衣類をはじめ、靴やアクセサリなどを展開するアパレルメーカーです。adidasは2022年時点でゴーグルを提供していません。
通販サイトなどで過去に提供されていたゴーグルをお探しください。
ANON(アノン)
ANON(アノン)はBurton(バートン)が、ヘルメット・ゴーグルブランドとして展開しているブランドです。冬季オリンピックのスノーボード種目で目にする機会も多いと思います。
Burton(バートン)は、ジェイク・バートン・カーペンターによって設立された世界No.1スノーボードメーカーです。
https://www.burton.com/jp/ja/home
Burton 公式ホームページ
AXE (アックス)
AXE(アックス)はゴーグルやサングラス、メガネなどを製造している大阪市の株式会社アックスのブランドです。
AXEは、非常に多くのカラーバリエーションのレンズを提供しています。偏光レンズという雪面の光の乱反射を防ぎ、滑走時の眩しさを軽減するレンズもあります。
AXE 公式ホームページ
DICE(ダイス)
DICE(ダイス)はゴーグルやサングラス、メガネなどを製造している山本光学株式会社のブランドです。下で紹介しているSWANS(スワンズ)も同じく山本光学株式会社で提供している製品です。
https://www.yamamoto-kogaku.co.jp/dice/
DICE 公式ホームページ
DRAGON( ドラゴン)
DRAGON(ドラゴン)は、ゴーグルやサングラス、ウエア類を提供しているメーカーです。DRAGONではプロライダー着用モデルのゴーグルも販売もされています。
DRAGON 公式ホームページ
ELECTRIC(エレクトリック)
ELECTRIC(エレクトリック)は、ゴーグルやサングラス、アパレル商品を提供しているメーカーです。
ELECTRICは海外メーカーですが、ELECTRICのパートナーショップとして日本の株式会社チャーリーで最新の商品カタログを確認できます。
OAKLEY(オークリー)
OAKLEY(オークリー)は、ゴーグルやサングラス、アパレル商品を提供しているメーカーです。非常に人気も高く、オリンピック選手の使用も多いのが特徴です。
OAKLEY 公式サイト
POC (ポック)
POC(ポック)は、ヘルメットやゴーグルをメインに提供しているメーカーです。POCはシンプルなデザインとカラーバリエーションの多さに特徴があります。
https://www.full-marks.com/poc/
POC 公式サイト
SMITH(スミス)
SMITH(スミス)は、ヘルメットやゴーグルをメインに提供しているメーカーです。公式サイト内にオンラインストアもあります。
https://smithjapan.co.jp
SMITH 公式サイト
SPY(スパイ)
公式サイト内にオンラインストアもあります。
https://www.spyoptic.jp
SPY 公式サイト
SWANS(スワンズ)
SWANS(スワンズ)は、ゴーグルやサングラス、メガネなどを製造している山本光学株式会社のブランドです。上で紹介しているDICE(ダイス)も同じく山本光学株式会社で提供している製品です。
https://www.swans.co.jp
SWANS 公式サイト
VONZIPPER(ボンジッパー)
VONZIPPERは、ゴーグルのみを提供しているメーカーです。
https://billabongstore.jp/vonzipper/
VONZIPPER 公式サイト
次の項目が最後のあとがきになります。
あとがき
この記事ではスノーボードのゴーグルについて、未経験・初心者〜中級者の方に向けて、「必要性」や「使用をすすめる理由」、「選び方」、「取扱メーカー」について説明してきました。わたし自身の経験からゴーグル選択時の注意点も合わせて紹介しています。
スノーボードを楽しむ上で、視界の快適性は非常に大切なものです。使いやすく、見やすいゴーグルを選択して、楽しいスノーボードライフを過ごしてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
最後になりますが、スノーボード関連商品のまとめ記事も準備してありますので、その他のアイテムも気になる方はこちらご確認ください。