ウインタースポーツやられていますか?
私は冬場はスキー場のパトロール隊で仕事していることもあって、冬場はほとんどスキー場の冬山で過ごすことが大半です。
環境的には結構過酷な環境になっている冬山ですが、少しでも快適に過ごす方法はないのかと模索しました。結果的にかなり快適な行動着を見つけたので、この記事で情報をシェアさせていただければと思います。
先ほど私はスキー場のパトロール隊で仕事しているという話をしたんですが、そもそも季節性なのか、どちらかというと秋冬の寒い時期に体調を崩しやすい体質だったこともあって、行動着のレイヤリングについてはずいぶん昔から悩みの種でした。
今回紹介する行動着は、冬場の運動時の問題点を快適に改善してくれて、さらにウインタースポーツというアクティビティにおいても、非常に楽しく過ごせるように改善するので良ければ引き続きご覧ください。
冬場の行動を快適にしてくれる行動着のレイヤリング
冬場の行動を快適にしてくれる行動着のレイヤリングですが、私がこの冬注目したのは次の3点です。
- インナー(肌着)の下に着るメッシュ肌着
- インナー(肌着)
- ミドルレイヤ
この3点が今年の注目ポイントですが、このレイヤリングに共通する非常に重要はポイントはこれです。
- 素肌から素早く汗を切り離す
- 素肌から離れた汗を素早く乾かして、気化熱で体が冷えることを防ぐ
簡単にまとめると汗の処理を改善して、冬場の体調管理の大敵になる汗冷えを極力ない状態にした。この1点です。
この目的に合わせて複数衣類を着込んで、さらにいろんな衣類を調達してレイヤリングしてみました。反省点も踏まえて、現状の最適解ともいえる快適な行動着を紹介します。
- ミレー ドライナミックメッシュ 長袖 or 半袖
- イオン メッシュ半袖シャツ ボディスイッチ
- モンベル ジオライン 薄手 長袖 or 半袖
- モンベル トレールアクション ジャケット or プルオーバー
これが私が今のところ非常に快適にウインタースポーツできる行動着の答えです。若干好みもあると思うので、長袖もしくは半袖の選択肢を入れながらまとめてみました。
それぞれ説明しますね。
ミレー ドライナミックメッシュ 長袖 or 半袖
一番初めに目を付けた行動着が、このミレーで提供しているドライナミックメッシュのシャツです。形状としてはノースリーブ・半袖・長袖が選べて、それぞれいくつかのカラーバリエーションも準備されています。
これは冬山登山されているYouTuberの方の情報を参考に私も購入してみました。やはり過酷な冬山という状況で信頼・信用して、さらに快適に過ごすための行動着が必要になるので、冬山登山されている方の行動着は信頼性が高いです。
今までの私は肌着は安ければいい!肌触りもチクチクしなければ着れれば問題なし!みたいな体質人間でした。とはいっても、そんな選択で着た肌着では汗は吸収しても乾かないわ、場合によっては汗も吸わずにダラダラ垂れ流しなんていうことも多いです。
そんな状況で起こるのが、汗冷えで体が冷えて体調不良。体調不良までいかなくても、体温低下に対応して発熱することによる体力の消耗。そんなトラブルの温床になります。
このミレーのドライナミックメッシュは、汗を吸い込んだインナーを素肌から遠ざけてくれることで、汗冷えを防いでくれます。また厚みがあるメッシュ構造のおかげで、メッシュの隙間に空気層ができることで保温力を高めてくれます。
着てみると不思議なんですが、メッシュ生地の隙間から外気が肌に触れている状況なのに、なぜかこれを1枚着るだけで素肌の周りに暖かい保温性の空気の膜ができている感覚になります。
イオン メッシュ半袖シャツ ボディスイッチ
上で紹介したミレーのドラナミックメッシュの安価版と言えるイオンで販売されている同様なメッシュ素材の肌着です。
こちらもミレーのところで説明した通り、汗を吸い込んだインナーとの距離を離してくれることで汗冷えを防いでくれます。メッシュ構造の空気層のおかげで、保温力を高めてくれるところもミレーと同等のスペックだと思いました。
イオンとミレーを比較すると、イオンの方が価格的に1/3程度の値段で購入することができます。着用した状態では私個人的には大きな違いを体感できないレベルなので、特にメーカーなどのこだわりがなければ、イオンのものを複数枚購入した方がコスパが良いと思います。
ミレーの方の利点をまとめると、カラーバリエーションが多いです。また冬山登山されている方の使用実績からも、信頼性と信用度を求めるなら価格が高くても、信頼を買うのもありかと思います。
私のように低山タイプのスキー場で使うタイプのユーザーは、イオンの方で十分快適に過ごせると思います。
モンベル ジオライン 薄手 長袖 or 半袖
今年発見してさらに実際に試してみて非常に快適だったのが、このモンベルのジオラインのインナーです。
私個人的に元々モンベルは中年~年配の方が着ているイメージがあって、勝手に敬遠していました。とはいえ自分も中年にさしかかり、さらにはアウトドアメーカーの物が気になりだしたということで、方針転換してモンベルに手を出してみました。
そんなモンベル製品の中でも、このジオラインの肌着はマジで快適なインナーでした。
何が快適かというと、次の点が非常に快適です。
- このインナーを着用して汗冷えを体感しない
- 汗の吸い込みが非常に速い
- インナーで吸収した汗の速乾性が非常に効率的
私が1番声を大にして言いたいのが、このジオラインのインナーを着用して汗冷えを体感していません。これのおかげで非常に快適に過ごせて、冬でも非常に体の負担が少なく過ごせていると体感しています。
またジオラインの特徴として、汗の吸収の速さと吸収した汗の速乾性が格段にレベルが高く、素肌に汗をまとっている感覚がなく非常に快適に過ごせます。
ジオラインには生地の厚さで「厚手」「中厚手」「薄手」がありますが、私は「薄手」がおすすめです。実際に購入してみたのは「中厚手」と「薄手」ですが、快適に過ごせたのは「薄手」の方でした。
「中厚手」は文字通り厚手寄りの生地なので、保温性の高さがあります。その代わり汗抜けに関しては、「薄手」と比較して遅いと感じましたし、逆に保温性の高さから行動中に暑すぎると感じる傾向が強かったです。
私が今回レイヤリングを意識して思った点は、インナーに関しては汗の処理に特化したものが非常に快適に過ごすポイントだと思いました。また保温力に関してはミドルレイヤに任せて、インナーでの保温性は多少捨てても問題がないと思いました。
モンベルではジオラインと二大巨頭的にメリノウールも販売されています。私もジオラインを体感するまでは、メリノウール信者になっていたくらいの信頼性の高さがありました。それでもジオラインを体感して、メリノウールのデメリットを体感すると、肌着はジオラインが良いなと感じます。
メリノウールのデメリットとは?
補足情報として先ほど話に触れたメリノウールのデメリットについて話しておきます。
メリノウールのメリットは保温性の高さと汗離れの良さです。これは文面だけとらえるとジオラインと同じような効果があるように思います。私も同じように感じたので、元々信頼していたメリノウールを崇拝していました。ただし、ジオラインを着用するとジオラインが非常に高機能だと痛感します。
メリノウールのデメリットは、保温性の高さゆえのオーバーヒートがあります。メリノウールは着た瞬間から暖かさを感じる保温力の高さがメリットです。これが行動量が高い場合には、メリットが裏目に出て暑すぎるというトラブルにつながります。
またメリノウールの汗離れの良さは、メリノウール自体が繊維の中に汗を閉じ込めるから汗離れが良いという特徴なのですが、逆に吸水力を上回る汗の場合には結局汗を処理しきれないというトラブルにつながります。
メリノウールは保温性の高さと汗離れの良さがウリですが、汗の速乾性の高さがないというデメリットがあります。ただじっとしているような状態であれば保温性も高く、多少の汗も吸収してくれるので非常に快適ですが、スポーツなど非常に汗をかく場合においてはメリットを生かしきれない特徴があります。
メリノウールのデメリットである生地の速乾性の低さを補った、メリノウール混合生地のインナーも販売されているので、そちらを検討するという手段もありますよ。
モンベル トレールアクション ジャケット or プルオーバー
レイヤリングの最後になるミドルレイヤがモンベルで提供しているトレールアクションシリーズのジャケットもしくはプルオーバーです。
私の場合には朝・晩しか脱ぎ着しないので、プルオーバータイプのトレールアクションがコスパが良いんですが、ジャケットタイプでも価格差が+200円程度なのでジャケットタイプでもいいと思います。
プルオーバータイプが選びにくいポイントとしては、カラーバリエーションが少ない点があります。私個人的な好みの問題ですが、プロオーバータイプとジャケットタイプを比較すると、好みのカラーがジャケットにしかない点があります。
トレールアクションの良い点を紹介します。
- 重ね着しても動きやすい(行動の妨げが一切ない)
- 生地の速乾性が高く生地がジメジメしない
- ちょうどいい保温性で暑すぎず冷えすぎない
トレールアクションの特徴が生地のストレッチ性の高さです。ストレッチ性の高さのおかげで、着ていても非常に動きやすく運動の妨げになりません。またレイヤリングするときにも、腕通しなども非常に快適でスルスルと脱ぎ着しやすいです。
また生地自体も速乾性と通気性が高く、インナーが吸収した汗を素早く外に放出してくれます。また生地自体も速乾性が高いので、汗を大量にかいてミドルレイヤがジメジメして気持ち悪いということも一切ありません。
またミドルレイヤに求められる保温性も非常にちょうどよく、暑すぎず寒すぎずの快適な状態をキープしてくれます。
トレールアクションの機能性の高さゆえにか、複数購入するときには少し躊躇する価格帯です。ですがこのタイプのミドルレイヤは、長期間使える特徴があるので割高ではないと思います。またモンベル全般に言えることですが、他のアウトドアメーカーから比較すると、同種の製品と比較して価格帯は非常にリーズナブルな部類なので、コスパが良いと思って購入した方が良いです。
最後に
今回は冬山でのウインタースポーツで非常に快適に過ごせる行動着のレイヤリングについて紹介させていただきました。
私の実体験をもとに無駄と失敗が少ない情報にまとめさせていただきました。少しでも参考になる情報提供ができていれば幸いです。
少し長かったですがここまで読んでいただきありがとうございました。