この記事ではスノーボードのヘルメット、帽子の選び方について、未経験・初心者〜中級者の方に向けて、「使用目的」や「使用をすすめる理由」、「選び方」、「種類」について説明しています。
わたし自身スノーボード歴10年目(2022年時点)の経験から、ヘルメットや帽子選択時の注意点も合わせて紹介します。
記事の対象読者について
この記事は以下の方に向けて作成しています。
上級者、競技参加者向けの記事ではありませんのでご了承ください。
- スノーボードに興味がある方
- 初心者の方
- 経験者の方
次の項目ではヘルメットや帽子の「使用目的」について説明していきます。
ヘルメット、帽子の使用目的について
「ヘルメット」や「帽子」の使用目的は以下2点です。
- 頭部の保護
- 頭部の保温(防寒対策)
次の項目では、ヘルメットや帽子の「使用をすすめる理由」について説明します。
ヘルメット、帽子の使用をすすめる理由について
「ヘルメット」や「帽子」の使用をすすめる理由を、「使用目的」に記載した「頭部の保護」と「防寒対策」の2点について、それぞれ説明します。
ヘルメットや帽子着用による頭部の保護について
スノーボードは、楽しいイメージですよね。ただ実際のスキー場やバックカントリー(管理されていない自然の中で行うスノーボード)では、「激しい転倒」や「衝突事故」が発生しており、楽しさからかけ離れた現実もあります。
実際に以下の事故が発生しています。
- スピードの出し過ぎによる激しい転倒
- 前後左右の確認不足による衝突事故
- コース外滑走による立木への激突
- リフトやゴンドラ下のコース外を滑走し、誤って鉄塔への激突
- 地形の確認不足による滑落(転落)事故
「転倒」や「衝突事故」から、あなたの大切な頭を守るために、使用するのが「ヘルメット」や「帽子」になります。
実際のスキー場では「転倒」や「衝突事故」で、以下の怪我が発生しています。
- 激しい転倒による脳しんとう(一時的な脳の意識・記憶障害)
- 衝突事故による脳挫傷(ざしょう)(事故による脳への障害)
- 後方から滑ってきた人に轢(ひ)かれる頭部などの切創(切り傷)
思いの外たくさんの事故や怪我の種類があると思います。また、未経験者や初心者の時は、転び方などもわからないため、頭部をぶつける事故も数多く発生します。
自分で気を付けていても発生してしまう「事故」に対して、未然に自分ができる対策が、「ヘルメット」や「帽子」の着用になります。
次の項目では、ヘルメットや帽子着用による「防寒対策」について説明します。
ヘルメットや帽子着用による防寒対策について
あまりスキー場に行ったことがない方や、テレビなどでしかスキー場のイメージがない方は、スキー場がどれくらい過酷な環境か知らない人もいるかもしれません。
以下にわたしが体験した、過酷なスキー場の状況をお伝えします。
- 山頂付近の高所でマイナス10℃以下(スキー場によっては常時氷点下もあり)
- 1時間程度で、降雪量が40〜50cm(膝下が雪で埋まる程度)
- 猛吹雪による視界不良(3m前方が確認できない)
- 風速20m以上の暴風雪
テレビなどで見たイメージと、全く違ったものではなかったでしょうか?
わたしの最寄りのスキー場で、車で15分程度で到着できる場所があります。そんなスキー場でさえ「暴風雪」や「極寒(-10℃台)」、「短時間の大雪」が発生します。
そんな環境にスノーボードをしに行くのですから、しっかりとした「防寒対策」は必須です。
次の項目では、ヘルメットや帽子の「選び方」について説明します。
ヘルメット、帽子の選び方について
ここでは「ヘルメット」と「帽子」の選び方について、3項目に分けて紹介します。
ヘルメットの選び方について
「ヘルメット」の選び方は、以下3項目を基準に選びます。
- デザイン
- サイズ
- ベンチレーション(通気穴の有無)
「デザイン」、「サイズ」、「ベンチレーション」の項目ごとに紹介していきます。
ヘルメットのデザインについて
ヘルメットのデザインについては、個人の好みで選んでいただければ問題ないです。「メーカー」ごとにデザインが大きく異なるので、複数のメーカーを見比べて確認してみてください。
ヘルメットのサイズについて
ヘルメットのサイズについては、「靴」の試着と同じでスポーツ量品店などで、しっかり試着してサイズを確認して欲しいと思います。
ネット通販でもヘルメットのサイズを掲載していますが、あなたの頭のサイズは掲載していませんよね?
「メーカー」や「製品の種類」によっても、サイズが同じでも作りが違っていたり、到着して試着したらしっくりこなくて失敗した。なんてことも結構あるものです。
最近の流行で「ヘルメット」内に「帽子」を重ねて使用する方もいます。オリンピック選手なども、今はこのパターンですよね。「ヘルメット」と「帽子」を両方使用する場合は、なおのこと「帽子」着用状態で「ヘルメット」の試着が必須です。
最後にヘルメットには、サイズ調整可能なタイプがあります。着用後にサイズ調整してフィット感を高めることができる商品もあります。あわせてご確認ください。
ヘルメットのベンチレーション(通気穴の有無)
ヘルメットは「ベンチレーション」といわれる通気穴があるタイプがあります。ヘルメットは「帽子」の着用から比べると、断熱性が高く使用時に頭部が暑く感じる傾向にあります。そこで便利なのが「ベンチレーション」です。
「メーカー」や製品によって、「ベンチレーション」の有無や調整方法が異なります。
購入前に「ベンチレーションがあるか」、「調整方法は簡単か」あわせてご確認ください。
帽子の選び方について
「帽子」の選び方は、以下2項目を基準に選びます。
- デザイン
- サイズ
「帽子」は以下の注意点があるので合わせてご確認ください。
- 転倒や衝突事故に備えて、つば付き商品を避ける
- 防寒対策のため、薄手の生地を避ける
- ゴーグルの着脱の邪魔にならないように、頭頂部にボンボンなどがない商品を選ぶ
「帽子」の選び方について「デザイン」と「サイズ」について紹介していきます。
帽子のデザインについて
帽子のデザインは、上の「注意点」に記載した「つば付き」「薄手生地」「頭頂部のアクセサリ」を避けた上で、個人の好みで選んでいただければ問題ないです。
帽子のサイズについて
帽子のサイズは、「防寒対策」に直結します。
サイズの目安としては、深くかぶった時に「耳までしっかり隠れる」商品を選択してほしいと思います。
ヘルメット、帽子の種類について
ヘルメットはメーカーによって「デザイン」、「カラーバリエーション」、「機能」が異なりますので、ヘルメットの提供があるメーカーの公式リンクをご紹介します。紹介順序はアルファベット順です。
帽子については種類別に説明します。
ヘルメット提供メーカー紹介
各メーカー別にメーカーの説明と、公式サイトの紹介をします。公式サイトがないメーカーもあります。
ANON(アノン)
ANON(アノン)はBurton(バートン)が、ヘルメット・ゴーグルブランドとして展開しているブランドです。冬季オリンピックのスノーボード種目で目にする機会も多いと思います。
Burton(バートン)は、ジェイク・バートン・カーペンターによって設立された世界No.1スノーボードメーカーです。
https://www.burton.com/jp/ja/home
Burton 公式ホームページ
bern(バーン)
bern(バーン)はスノーボードやスキーだけではなく、スケートボードやBMXでも商品展開しているメーカーです。
https://www.yts-store.com/c/bern
bern 公式ホームページ
GIRO(ジロ)
GIRO(ジロ)は、ヘルメットやゴーグルをメインに提供しているメーカーです。
https://www.giro-japan.com
GIRO 公式ホームページ
MARKER(マーカー)
MARKER(マーカー)は、スキーのビンディング(ブーツの止め金具)を製造しているメーカーです。
MARKERは、公式サイトが用意されておりません。スポーツ用品店や通販で取り扱いがありますのでご利用ください。
POC(ポック)
POC(ポック)は、ヘルメットやゴーグルをメインに提供しているメーカーです。
https://www.full-marks.com/poc/
POC 公式サイト
SMITH(スミス)
SMITH(スミス)は、ヘルメットやゴーグルをメインに提供しているメーカーです。
https://smithjapan.co.jp
SMITH 公式サイト
SWANS(スワンズ)
SWANS(スワンズ)は、今回紹介するメーカーで唯一の国内製造メーカーです。ヘルメットやゴーグルをメインに提供しているメーカーになっています。
https://www.swans.co.jp
SWANS 公式サイト
SandBOX(サンドボックス)
SandBOX(サンドボックス)は、現在ヘルメット専用で製品提供しているメーカーです。SandBOXは現在公式サイトは準備されておらず、FacebookやInstagramで情報提供しています。
通販で取り扱いがありますのでご利用ください。
SALOMON(サロモン)
SALOMON(サロモン)は、元々スキー製造メーカーでした。現在はウインタースポーツ全般で製品提供しているメーカーです。
https://www.salomon.com/ja-jp
SALOMON 公式サイト
帽子種類紹介
スノーボードで使用する帽子の種類をご紹介します。
ビーニー
ビーニーは一般的にはニット帽の方が伝わりやすいでしょうか。ビーニーでもさまざまなタイプがありますので、タイプ別に紹介します。
ノーマルタイプ
ビーニーのノーマルタイプは、「折り返しがないタイプ」と「折り返しがあるタイプ」の2種類があります。
ボンボン付きタイプ
ビーニーの頭部にボンボンの玉がついているタイプです。
スキー場では男性よりも、女性の方が使用率が高い傾向にあります。ゴーグルの着脱時にボンボンが引っかかり、わずらわしく感じる時もあります。
つば付きタイプ
ビーニーにつばがついているタイプです。
つばがあるため、目元への日差しを軽減する効果があります。ただ、つばありタイプは前方への転倒時におでこに刺さるリスクがあるため、わたしはあまりおすすめしません。(頭にめり込むわけではありません)
耳当て付きタイプ
ビーニーに耳当てがついているタイプです。
デザインなどによって好みも分かれるところですが、深くかぶれるビーニーであれば、耳当ては特に必要なかったりします。耳当ての有無については、個人の好みが分かれるところです。
耳当て三つ編み付きタイプ
上の耳当て付きに、さらに耳当て部分に三つ編みの紐(ひも)がついたタイプです。
三つ編みを顎の下で縛ると、顔に耳当てがフィットするので保温性が高くなります。あまりそのような使い方をしている人は見かけませんが。。。
フードタイプ
フードタイプは、「パーカーのフード」とネックウォーマーの合成品のような商品です。ここ数年で使用している方が増えてきています。
バラクラバ(目出し帽)
バラクラバ(目出し帽)は文字通りの目出し帽です。顔全体にフィットする商品で、胸元まで生地のある商品も多いため、胸元から雪の侵入を防ぐことができます。
バラクラバ(目出し帽)は、あまり女性で使用されている方は見かけたことがありません。
キャップ
キャップは普段使いで使用しているものをそのまま利用できるので、すでにお持ちの方はわざわざ購入する必要がないかもしれません。
キャップは「中級者以上」、「天気の良い時用」が使用した方が良いかと思います。初心者のうちは転倒リスクも高く、キャップでは頭部保護や保温効果がほぼありません。
ハット
ハットはバラクラバ(目出し帽)の次に、太陽光を防ぐ効果が高い商品です。
最近のハットは耳当て付きのものもあります。耳周りの保温性が保たれる商品になっています。
ハットもキャップと同様に「中級者以上」、「天気の良い時用」が使用した方が良いかと思います。
あとがき
この記事ではスノーボードのヘルメット、帽子の選び方について、未経験・初心者〜中級者の方に向けて、「使用目的」や「使用をすすめる理由」、「選び方」、「種類」について説明してきました。
「ヘルメット」と「帽子」の説明でしたが、だいぶボリュームが多くなってしまいました。正しい情報を吸収して、より良いスノーボードライフを送ってください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
最後になりますが、スノーボード関連商品のまとめ記事も準備してありますので、その他のアイテムも気になる方はこちらご確認ください。