この記事ではスノーボードのグローブ(手袋)の選び方について、未経験・初心者〜中級者の方に向けて、グローブの「形状」や「素材」について説明しています。
わたし自身スノーボード歴10年目(2022年現在)の経験から、中級者までの方に向けておすすめのグローブについて紹介しています。
記事の対象読者について
この記事は以下の方に向けて作成しています。
上級者や競技参加者向けの記事ではありませんのでご了承ください。
- スノーボードに興味がある方
- 初心者の方
- 経験者方(カービングターンはまだできない方)
次の項目で「おすすめのグローブ」を紹介します。
おすすめのグローブ(手袋)について
わたしがおすすめするグローブは以下の4種類です。
上から順番におすすめの優先度が高いです。
- 形状「ミトンタイプ」+素材「レザータイプ」
- 形状「トリガータイプ」+ 素材「レザータイプ」
- 形状「ミトンタイプ」
- 形状「トリガータイプ」
次の項目では「おすすめできないグローブ」を紹介していきます。
おすすめできないグローブ(手袋)について
わたしがおすすめしないグローブは、形状が「5本指タイプ」のものです。詳しくは下の項目「グローブの形状について」の「形状別のまとめについて」をご確認ください。
次の項目ではグローブの「使用目的」について説明していきます。
グローブ(手袋)の使用目的について
スノーボードで使用するグローブ(手袋)の使用目的は以下2点です。
- 手の保護
- 防寒・保温対策
使用目的は2点ですが、グローブの「形状」「素材」「付加機能」の3点から様々な種類があります。
始めたばかりの方や、始める予定の方には種類が多く選ぶのが大変だと思います。
次の項目ではグローブ(手袋)の「形状」について説明していきます。
グローブの形状について
グローブ(手袋)の形状については、大きく3つに分かれています。
- 5本指タイプ
- ミトンタイプ
- トリガータイプ
形状が3つに分かれていますが、項目ごとに「タイプ別の選び方」を説明しますので、参考にしてください。
5本指タイプ
グローブ(手袋)の5本指タイプは、親指から小指まで全て独立して作られている手袋のことを指します。
5本指タイプは、以下の通り「良いところ」と「悪いところ」があります。
指先の自由度が高い
理由:指がバラバラに作られているため、指を5本とも独立して動かせる
指先が冷える
理由:指が5本ともバラバラになっているため、指の間に外気(冷気)が入り指先が冷える
ミトンタイプ
グローブ(手袋)のミトンタイプは、親指が独立しており、人差し指から小指までが1つにまとめて作られている手袋のことを指します。
ミトンタイプは、以下の通り「良いところ」と「悪いところ」があります。
手全体の保温性が非常に高い
理由:親指以外の4本の指がまとまっているため、外気(冷気)が入る隙間がなく保温性が高く。防寒性能に優れている。
指先の自由度が低い
理由:親指以外の4本の指がまとまっている
トリガータイプ
グローブ(手袋)のトリガタイプは、「5本指タイプ」と「ミトンタイプ」の良いとこ取りしたタイプです。
親指と人差し指を独立して作っており、中指から小指までが1つにまとめて作られている手袋のことを言います。
トリガタイプは以下の通り「良いところ」と「悪いところ」があります。
保温性も高く、指先の自由度も高い
理由:中指から小指までが1つにまとめられているため、保温性が高い。また、親指と人差し指が独立しているため物をつまむ動作がラクに行える。
5本指タイプと比較すると、指先の自由度が低い
ミトンタイプと比較すると、保温性が低い
理由:5本指タイプとミトンタイプの良いとこ取りのため、5本指タイプの長所「指先の自由」とミトンタイプの長所「保温性の高さ」が少し劣る
形状別のまとめについて
タイプ別にそれぞれ手袋の説明と「良い点」「悪い点」を紹介しました。
わたし自身「トリガタイプ」は10年経ってまだ使ったことがありません。
わたし経験上では、「初心者〜中級者」は「ミトンタイプ」を選択してもらえば十分だと考えています。
理由を下にまとめましたのでご確認ください。
ミトンタイプをすすめる理由について
「ミトンタイプ」をすすめる理由は下の通りです。
初心者〜中級者までは、「防寒対策の強化・保温性向上」を第一優先に選んでもらいたい。
理由として初心者〜中級者までは滑るレベルが低いため、外で止まっている時間が非常に長い。そのため、体が外気に触れる時間が長く、体が冷え切ってしまう。
滑走距離が長いスキー場も多く、体が冷え切ってしまい動けなくなることは非常に危険で「命」に関わります。
「5本指タイプ」「トリガータイプ」をおすすめない理由は下の通りです。
「5本指タイプ」「トリガタイプ」両方の利点である、指先の自由度はスノーボード中は必要ない。
指先を使う用途としては以下3点くらいです。この3点については経験上、手袋を外して使用します。
- チャックの開け閉め
- ティッシュの取り出し
- 携帯の使用
細かい作業は「素手」や「インナー手袋」で行います。滑走中は「保温性の確保」が最優先で「ミトンタイプ」が最適な選択だと思っています。
次の項目ではグローブ(手袋)の「素材」について説明していきます。
グローブの素材について
グローブ(手袋)の素材については、大きく3つに分かれています。
- 防水タイプ
- GORE-TEX(ゴアテックス)タイプ
- レザータイプ
形状が3つに分かれていますが、項目ごとに「タイプ別の選び方」を説明しますので、参考にしてください。
防水タイプ
「防水タイプ」はスノーボードのグローブ(手袋)では標準的なタイプです。
標準的な物なので数や種類も多いです。下の「ポイント」と「参考」情報を確認して選んでください。
グローブ(手袋)を選ぶときには、「透湿性能」が高い商品を選んで購入してください。
「透湿性能」は手袋内部の蒸れ(湿気)を、外に逃す性能のことを指します。
「透湿性能」の低いものは、手汗で手袋内がビショビショになります。
手袋内部が湿気で充満すると、外気で手袋内の湿気が冷えるため、手が冷えてしまいます。
手の冷えは「凍傷リスク」が高くなりますので、注意が必要です。
GORE-TEX(ゴアテックス)タイプ
「GORE-TEX(ゴアテックス)タイプ」は、「高透湿・高防水性」の製品を指します。
「ゴアテックス」について紹介します。
「GORE-TEX(ゴアテックス)」とは、アメリカの会社で開発された特許生地のことを指します。
生地の特徴として外部からの水分の侵入を防ぎ、内部からの湿気や蒸れを外部に放出するという、屋外快適性トップと言っていい生地です。
「GORE-TEX(ゴアテックス)」製品選択時の注意点がありますのでご確認ください。
価格が安い製品なのに「GORE-TEX(ゴアテックス)」だと商品に飛びつくと、防水性能が低く手が冷えてしまう商品があります。
理由としては「GORE-TEX」を使用している製品には、必ず「GORE-TEX」と表記されています。
「GORE-TEX」をほんの一部使用していても、表記が必要なため、「メーカー」や「価格」でしっかり製品の品質を判断する必要があります。
レザータイプ
「レザータイプ」は、耐久性が一番高いグローブ(手袋)です。
グローブ(手袋)の素材別のまとめについて
グローブ(手袋)について素材別に説明してきました。
現在グローブの「形状」や「素材」については、様々な組み合わせで販売されています。
わたしの経験から「耐久度」「快適性」を複合して下の順番でおすすめです。
- レザー + GORE-TEX(ゴアテックス)タイプ
- レザータイプ
- 標準 + GORE-TEX(ゴアテックス)タイプ
- 標準タイプ
次の項目ではグローブ(手袋)の「付加機能」について説明していきます。
最近のグローブ付加機能について
最近のグローブには「手の保護」「防寒・保温対策」以外に、以下の機能が追加されているものがあります。
- インナー手袋付き
- 落下防止用リーシュコード付き
- スマホ対応グローブ
「インナー手袋付き」「スマホ対応グローブ」については、説明が不要かと思います。
「リーシュコード付き」の「リーシュコード」について説明します。
「リーシュコード」とは、落下防止のために使用する紐(ひも)のことです。
グローブと手首を「リーシュコード」で繋ぎ、万が一にグローブを手放しても、手首にぶら下がってグローブの落下を防止するためものです。
次の項目ではグローブ(手袋)「利用時の注意点」について説明していきます。
グローブ利用時の注意点
スキー場の下記2つの状況で、グローブ利用時の注意点があります。
- リフト乗車中
- 転倒・滑走時
リフト乗車中
リフト乗車中には、寒さから鼻をかみたくなったり、スマホを使用したくなります。
寒さを防ぐためにグローブ(手袋)を使用したまま、ポケットを探したりすると、「財布」「お金」「スマホ」「車の鍵」などの落とし物が結構あるものです。
リフト乗車中には、グローブをリフトと太ももの間に挟んだり、リーシュコードで手首から落ちないようにした状態で、素手で探し物などをすることをおすすめします。
転倒・滑走時
転倒・滑走時にも注意が必要です。
スキー場で落とし物の経験がない方でやりがちなのですが、「転倒」や「滑走中」にポケットが開けっぱなしにする。その結果「財布」「お金」「スマホ」「車の鍵」の落とし物が発生する。
滑走する時には、滑走前にしっかりポケットが閉まっていることを確認してください。
滑走中に友達などを撮影するためにスマホを使用する方もいますが、その時もポケットの確認をしっかりして落とし物がないようにしましょう。
わたしの知り合いも、リフト乗車中にスマホを操作したことからスマホを紛失しました。その結果、リフト最終乗車時間まで、スマホを探し続けた苦い経験があります。
あとがき
この記事ではスノーボードのグローブ(手袋)の選び方について、未経験・初心者〜中級者の方に向けて、グローブの「形状」や「素材」について説明してきました。また、わたし自身スノーボード歴10年目の経験から、中級者までの方に向けておすすめのグローブについて紹介しています。
スノーボードを始めるつもりの方〜中級者の方まで、少しでも参考になる情報が提供できていたら幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
最後になりますが、スノーボード関連商品のまとめ記事も準備してありますので、その他のアイテムも気になる方はこちらご確認ください。