この記事ではスノーボードのエッジについて、以下5点を説明しています。
- スノーボードのエッジとは
- エッジの効果とは
- 消耗したエッジのメンテナンスには何が必要か?
- エッジの錆おとし方4選
- エッジのチューンナップ方法
次の項目からは「記事の対象読者」について紹介していきます。
記事の対象読者について
この記事は以下の方に向けて作成しています。
- スノーボードのエッジの基礎知識を知りたい方
- スノーボードのエッジ調整を自分で行いたい方
- エッジ調整の方法を知りたい方
次の項目では「スノーボードのエッジ」について説明していきます。
スノーボードのエッジとは
スノーボードのエッジとは、スノーボードの裏面(ソールや滑走面と言う)の外周部分についている金属部分を指します。スノーボード全体からすると、わずかな面積を占めるエッジですが、エッジの効果は絶大です。
次の項目では、「エッジの効果」について具体的に紹介します。
エッジの効果とは
エッジの効果とは、スノーボードのエッジが雪面やアイスバーンの氷を削ることで、滑って曲がる時やボードを止める時にスノーボードを制御できるようになります。エッジがないと板が雪面やアイスバーンに対して、食い込むことができず制御不能になります。
雪面やアイスバーンを削っていくために使用されるエッジですが、金属製のため使い込むことで消耗してしまいます。消耗したエッジの効果を復活させるために定期的なメンテナンスが必要です。
次の項目では、「消耗したエッジのメンテナンスには何が必要か?」具体的に紹介していきます。
消耗したエッジのメンテナンスには何が必要か?
消耗してしまったエッジのメンテナンスには、次の2つの方法の対策が必要です。
- エッジの錆おとし
- エッジのチューンナップ
どうしてこの2つのメンテナンスが必要になるのか、次の項目で説明します。まずは、「エッジの錆おとし」についてです。
エッジの錆おとし
エッジは金属製になっているため、メンテナンスを怠ると錆が発生します。エッジに錆が発生すると、スノーボードの操作に影響が出てしまいます。エッジに錆が発生したときには、錆を落とすメンテナンスが必要です。
エッジに錆が発生する原因としては、スノーボードを楽しんだ後のボードの乾燥を怠ることで、エッジの金属と水分が反応して錆が発生します。
次の項目では、「エッジのチューンナップ」について説明します。
エッジのチューンナップ
エッジは雪面やアイスバーン(氷)を削るため、滑るたびに消耗していきます。消耗したエッジは角が取れて丸みを帯びたり、エッジの刃こぼれが起こります。エッジの消耗したスノーボードでは操作性が低下するため、消耗度合いに応じてエッジのチューンナップが必要になります。
エッジの錆や消耗、刃こぼれに対して、どのようなメンテナンスを行う必要があるのか紹介します。まずは、「エッジの錆おとし方法」について紹介します。
エッジの錆おとし方4選
エッジの錆おとし方は、下の4つの方法のいずれかで行うことができます。
- ゴリゴリのカービングでエッジの錆を落とす
- エッジの錆を消しゴムのようなラストリムーバー(ガリウムワックス製)を使用して除去
- エッジの錆をサンドペーパーを使用して除去
- エッジシャープナーでエッジを錆ごと削る
次の項目ではエッジの錆おとす方法を具体的に説明します。まずは、「ゴリゴリのカービングでエッジの錆を落とす」方法についてです。
ゴリゴリのカービングでエッジの錆を落とす
ゴリゴリのカービングでエッジの錆を落とす方法は、下の2つの条件を満たした時のみ可能です。
- エッジの錆の程度が軽いもの
- スノーボードの滑走レベルが中級者以上の方(カービングターンがある程度できる方)
上の2つの条件を満たした方は、そのままスキー場に行っていただいて大丈夫です。
滑走レベルがある程度高く、エッジの錆の程度が軽い場合は、スキー場で普通に滑っているだけで錆は落ちます。
次に、「エッジの錆をラストリムーバー(ガリウムワックス製)で除去」する方法について紹介します。
エッジの錆をラストリムーバー(ガリウムワックス製)を使用して除去
エッジの錆をガリウムワックス社で提供しているラストリムーバー(消しゴムみたいなやつ)を使用して除去するには、下の2つに条件を満たす必要があります。
- エッジの錆の程度が軽度〜中程度まで
- ガリウムワックスのラストリムーバーが手元にある
上の2つの条件を満たしている場合には、次の方法で錆を除去することができます。
- エッジの錆部分にラストリムーバーを消しゴムのように擦りつける
ラストリムーバー使用時の注意事項
ラストリムーバーでエッジの錆を除去する場合、ラストリムーバーをスノーボードの滑走面に当てないように注意しましょう。滑走面にラストリムーバーを当ててしまうと、滑走面が傷つき滑走性能が低下してしまいます。
ラストリムーバーを使用してのエッジの錆落としは、消しゴムのように使えるので非常に簡単です。滑走面に当てないよう注意して行いましょう。
次に、「エッジの錆をサンドペーパーで除去」する方法について紹介します。
エッジの錆をサンドペーパーを使用して除去
エッジの錆をサンドペーパーを使用して除去するには、下の条件を満たす必要があります。条件内にある「#100〜#320」は、サンドペーパーの目の粗さを表します。数字が大きくなるほど、目が細かいものになります。
- サンドペーパーが手元にある(#100〜#320程度まで)
上の条件を満たしている場合には、次の方法で錆を除去することができます。
- エッジの錆部分にサンドペーパーを当てて擦りつける
サンドペーパー使用時の注意事項
サンドペーパーを使用してエッジの錆を除去する場合、サンドペーパーをスノーボードの滑走面に当てないように注意しましょう。滑走面にサンドペーパーを当ててしまうと、滑走面が傷つき滑走性能が低下してしまいます。
サンドペーパーを使用してのエッジの錆落としは、慣れないうちは非常に神経を使います。滑走面に当てないよう注意して行いましょう。
次に、「エッジシャープナーでエッジを錆ごと削る」方法について紹介します。
エッジシャープナーでエッジを錆ごと削る
エッジシャープナーというエッジを削る専用のアイテムを使用することで、エッジの錆と共に、エッジを削ることができます。この項目の作業はエッジのチューンナップ方法と同じになります。
次の「エッジのチューンナップ方法」をご確認ください。
エッジのチューンナップ方法
エッジのチューンナップ方法は、次の道具が必要になります。
- 各メーカーで提供しているエッジシャープナー
上の条件を満たしている場合には、次の方法でエッジのチューンナップを行うことができます。
- エッジシャープナーの目を複目(目が粗い面)に変更する
- スノーボードのサイドエッジ(横部分)をノーズ方向から、テール方向にエッジシャープナーで2〜3回削る
- エッジシャープナーの目を単目(目が直線方向になっている)に変更する
- ②と同じく、サイドエッジをノーズ方向から、テール方向にエッジシャープナーで1〜2回削る
エッジをチューンナップする際に、複目(荒い:調整)→単目(細かい:仕上げ)の順序で調整を行います。また、調整を行う時に同じ目で複数回行うことで、均等に調整することが可能です。
複数回調整を行わない場合、経験不足の方ではエッジ調整が均一に行われず、不揃いなエッジになることがあるため注意が必要です。
あとがき
この記事ではスノーボードのエッジについて、以下5点を説明してきました。
- スノーボードのエッジとは
- エッジの効果とは
- エッジのメンテナンスには何が必要か?
- エッジの錆おとし方法4選
- エッジのチューンナップ方法
スノーボードのエッジに関する基礎知識とメンテナンス方法について、少しでも参考になれば嬉しいです。
このサイトでは下の記事でスノーボード(板)に関する情報も掲載しています。興味があれば、こちらも合わせてご確認ください。